学部・大学院

文学部 人文学科 [2025(令和7)年度以降]

リード

人文学とは、広く「人の営み」について探究する学問です。人文学の基本となる歴史・文学・美術・哲学・文化などの学びから、グローバルの時代に即した分野まで、幅広い学びに触れ、豊かな感性や教養、洞察力を身に付けます。

feature 学科の特色

さまざまな創作表現の演習・実習を通じて豊かな感性を育む
創立者・跡見花蹊の理念を今に受け継ぐ、実践的な学びを豊富に用意しています。理論だけでなく、書道や絵画など、日本や東洋・西洋の文化に触れる造形芸術を学ぶ実習を通じて、創作力と豊かな感性を育みます。
少人数スタイルを大切にした授業で探究力を育む
4年次までの各年次の「研究入門」や「演習」科目を通じて“自ら考え、調べ、理解し、表現する”力を修得。専門分野を深めるのに必要な学修方法やプレゼンテーションの力は、少人数制の必修クラスで段階的に育みます。
幅広い選択肢の中から、自分の新たな可能性を切り拓く
人文学科では、幅広い分野の学びの選択肢を用意しています。その中から、自分自身で学ぶべきことを見つけ、選び、学修することで、新たな可能性が広がります。教職、学芸員、司書などの資格取得も可能です。
目指せる仕事
  • 国語科教諭(中学・高校)
  • 書道科教諭(高校)
  • 社会科教諭(中学*[申請中])
  • 地理歴史教諭(高校*[申請中])
  • 図書館司書
  • 学校図書館司書教諭
  • 学芸員
  • 一般企業
  • 公務員

* ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性があります。

取得可能な資格
  • 中学校教諭1種(国語/*社会[申請中])
  • 高等学校教諭1種(国語・書道/*地理歴史[申請中])
  • 司書
  • 司書教諭
  • 学芸員

* ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更となる可能性があります。

Introduction of class contents 授業内容の紹介

古典文学を通して生きる力を

人文学演習

【植田恭代 教授】

長い歳月をこえて読み継がれてきた古典文学のことばを、時代背景も視野に入れて、生き生きと捉え直し、誠実に考えることを目指しています。「源氏物語」をとりあげ、毎回の発表と討議を重ねて理解を深め、各自の見出した研究テーマに取り組みます。古典文学を通して人をみつめ、今より豊かに生きる力を養います。

どんな力が身につく?
英語と同じように「聞き取り」から始めることで古典に対する語彙力をしっかり身につけます。また文学を楽しむ上で欠かせない、作品の理解力と鑑賞力を高めることも本講義の目的です。
ここがおもしろい!
言い回しや間の取り方で人を惹きつける話芸の面白さを堪能するには、鑑賞が一番。講義の最後には実際に寄席などへ行って鑑賞。劇場の雰囲気を肌で感じることで、より話芸の魅力を知ることができます。
こんな学生にピッタリ!
日本の文学や芸能、また話し方のテクニックなどに興味がある学生に適しています。多くの話芸に触れることで、目上の方とも会話が弾むような豊かな教養を身につけてもらいたいと考えています。

優れた古典教材をもとに臨書し、豊かな表現力を身につける

書道実習(隷書)

【教授】

高等学校芸術科書道において、適切な指導が出来るように隷書の技法を習得します。隷書の名品を選び、正確に臨書することにより基礎力を養い、倣書・創作を試みることにより表現力の幅を広げることを目指します。

文字史料と非文字資料を歴史研究に生かす方法を実践的に学ぶ

人文学演習

【長谷川裕子 教授】

歴史研究の基礎となるのは、現在に伝来している膨大な歴史史料です。それぞれの史料は歴史の一場面しか伝えてくれませんが、だからこそ史料の読み方次第で多様な歴史像を描くことが可能となります。この演習では、室町から戦国時代に生きた人びとが残した古文書や古記録という文字史料を中心に、絵巻や屏風画などの画像史料を取り上げながら読解します。

ヨーロッパの歴史と文化に関するさまざまな問題について多角的な視野から理解を深める

人文学研究入門

【石田信一 教授】

ヨーロッパの歴史・文化・社会に関する基本文献・史料(原典)の紹介および講読を行います。とくにヨーロッパ南東部(バルカン諸国)の具体的事例を取り上げながら、さまざまな学問分野の研究手法・研究テーマについて考察します。あわせて、史料(原典)の読解やインターネット上の情報源の活用、さらにプレゼンテーションの事例など、具体的かつ実際的な作業についても紹介します。

実践的に学びながら知識と技術の習得と理解を目指す

博物館実習A、B、C

【栗田秀法 教授】

学芸員課程の締めくくりとして4年次に行われる実践的な授業です。歴史・民俗資料、美術・工芸品といった博物館資料の取り扱いや分類・整理、花蹊記念資料館における模擬展示の企画立案・実施などの学内実習、さらには博物館や美術館などでの学外実習を通じて、学芸員に必要な知識や技術の基本を習得し、学芸員業務の全体的な理解を図ります。

履修モデル

学びたいことを見極める8つの履修モデル
学びたいことを見極めるための、幅広い学問領域の科目を設けています。代表的な8つの履修モデルを参考に、各国の歴史や文化、言語、思想、文学、芸術等、興味ある科目を自由に選んでください。学びのなかから、将来につながる研究テーマの輪郭が見えてきます。
  • 日本文学
  • 国際教養
  • 創作・表現
  • 日本史
  • 美術史
  • 西洋史
  • 総合文化
  • 現代思想・社会

カリキュラム表

※カリキュラム表にある科目は予定であり、変更する場合があります。

※※履修制限のある科目が一部あります。