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2023年3月20日
大学院 授業

【大学院人文科学研究科 臨床心理学専攻】2022年度 修士論文発表会が開催されました

「令和4(2022)年度 大学院人文科学研究科臨床心理学専攻 修士論文発表会」が2023年3月14日(火)に開催されました。実質的には修士1年次からスタートされるゼミで、概ね1年半以上かけて、「修士論文」として集大成されるものです。研究グランドデザインに始まり、研究倫理審査を受け、夏の中間報告会、最終試験(口述)等々の盛り沢山のスケジュール下のなかで、大成されていくものです。しかも、450時間を優に超える実習(学外・学内)をこなしながらのものです。
修士2年生14名、修士1年生14名、教員13名、学部生2名、計43名の参加者数でした。

以下の発表順に発表がなされました。

順番 修論題名
1 親の精神疾患に関する情報を得た経験が精神疾患の親を持つ子どもに与える影響
2 女子大学生の就職活動における性役割態度とストレスの関連についての検討
3 両親からの自己開示が女子大学生の自己開示と首尾一貫感覚におよぼす影響について―自己開示のポジティブ・ネガティブな内容に着目して―
4 青年期における挫折経験のとらえ方に影響を及ぼす個人内要因としての防衛機制について
5 女子大生における心理的自立及びジェンダー・アイデンティティによる成功恐怖への影響について
6 内的作業モデルが共感の喚起および共感の結果に与える影響 ―共感の組織的モデルによる検討―
7 「自分の強みを探して活かす」サイコエデュケーショナルグループプログラムのデザイン およびその効果の検討 -ストレングス・スイッチを目指して-
8 女子大学生における拒否に対する感受性と認知的統制が対人ストレスコーピングに及ぼす影響について
9 韓国系ニューカマーの心理社会的適応過程に関する質的研究―大学講師を対象として―
10 コロナ禍において女子大学に不本意入学した学生の大学への適応プロセスについて
11 心理系学部女子学生におけるキャリアデザインに関する意識の研究 ―女性管理職が求められる時代のジェンダー役割をめぐって―
12 初発術後乳がん患者への心理社会的介入を目的とした、サイコエデュケーション開発の質的研究
13 内的ワーキングモデルが大学生のソーシャルスキルおよびキャリア・アダプタビリティに及ぼす影響
14 コミュニケーションスキルが低い人の援助行動に関する探索的研究

 

どの修論も、臨床心理学的見地からみて、重要な知見を提供してくれるものばかりです。質疑応答も闊達に行われ、発表者とフロアーの参加者達の濃いディスカッションが展開されました。やり遂げた修士2年生14名を誇らしく思いながらも、心理専門職として船出していく院生達に、心からエールを贈ります。おめでとう‼
そして、専門職として、これからも弛むことのない研鑽を積んでいってください。