お知らせ

2022年8月1日

「学芸員」in菊坂メンバーの活動報告

6月4日(土)に、旧伊勢屋質店で所蔵資料の整理・調査に携わる跡見「学芸員」in菊坂のメンバーの学生(コミュニティデザイン学科2名、人文学科2名)が、かつての「ペリカン書房」にて創業者のご子息である品川純さんにインタビューを行いました。

「ペリカン書房」は創業者の品川力さんが開業した古本屋で、現在は閉業しています。古本屋としての元祖とも言われ、まだ無名だった頃の織田作之助や太宰治も足を運んだそうです。力さん自身は内村鑑三研究者として有名で、研究活動は晩年まで続きました。自転車に乗って本を届ける姿が印象的で、都内の大学や図書館などどこにでも届けました。家にいる時は家族がテレビを見ている時に読書をし、就寝中は執筆をするほど本に対する思いがブレなかったそうです。

お話を伺い、想像以上に登場する偉人の多さにただただ圧倒されました。お父様や生まれ育った本郷についてお話する純さんは、どちらも心から好きであることが伝わってきて、私たちも興味を持ってお聞きすることができました。

今回のインタビューは、本郷地域の住民から「ペリカン書房」の記憶を残したいということで、跡見「学芸員」in菊坂のメンバーに依頼があり実現しました。インタビューを通して触れた記憶については、今後、活字として記録化し、地域の歴史として残していけたらと考え、準備を進めています。