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1月24日、旧伊勢屋質店で所蔵資料の整理・調査に携わる跡見「学芸員」in菊坂のメンバーが、文化財防火デーに合わせて旧伊勢屋質店の防災訓練を実施しました。

実施に向けて、私たちは2021年10月から文化財となっている建物の防災について学び防災訓練のシナリオを作成するために、「旧安田楠雄邸庭園」（文京区千駄木5-20-18）の管理者の方へのインタビュー、消防庁作成の「国宝・重要文化財（建造物）等に対応した防火訓練マニュアル」の読み込み、本郷消防署の担当者の方へのインタビューや打合せを重ねてきました。

今回の防災訓練では、本郷消防署の指導のもとで、文化財となっている旧伊勢屋質店を守るべく初期消火の訓練、避難、通報などの訓練を実施しました。旧伊勢屋質店は建物が文京区指定文化財となっていますが、所蔵品のなかには歴史のある品々もあるため、避難する際、手もとにある所蔵品を持って避難するという文化財の防災訓練独自の訓練も行いました。

今回は、私たちが普段活動している旧伊勢屋質店から文化財の防災を考えるという貴重な経験を積むことができました。今後も、今回の糧を活かし、文化財の防災について深めた企画や訓練を実施し、文化財の防災についても考えていきたいと思います。最後にご協力くださった旧安田楠雄邸庭園や本郷消防署の皆さまへ、感謝を申し上げます。ありがとうございました。

＊本郷消防署にて文化財の防災についてインタビューを行う様子

＊旧安田楠雄邸庭園にて文化財の防災についてインタビューを行う様子

＊訓練用消火器を使用した初期消火の様子（訓練）