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2026年6月9日
授業 大学 学生 文学部

【現代文化表現学科】「研究入門(現代アート領域)」2年生18人がロン・ミュエク展を見学しました

現代文化表現学科の前期必修科目「研究入門D(現代アート領域)」(担当:要真理子)では、2026年5月31日(日)に恒例の展覧会見学を行いました。今年度は六本木の森美術館で開催している「ロン・ミュエク展」を訪れ、18名の学生が参加しました。 

ロン・ミュエク(Ron Mueck, 1958-)はオーストラリア出身の芸術家で、1997年にロンドンの展覧会「センセーション」展に出品した、彼自身の父親を精緻に、しかし実寸よりも一回り小さなサイズで再現したミクストメディア彫刻《死んだ父》(1996-97年)という作品で注目を集めました。本展は、パリ、ソウル、ミラノそして六本木を巡回する企画展であり、日本での個展は、2008年に金沢21世紀美術館で開催されて以来2度目となります。 

ミュエクの作品の特徴は、シリコンやガラス繊維といった素材で型を作成して細部まで綿密に描き込んでいくところにあります。《イン・ベッド》のような大きな作品では、型の作成以前の工程が粘土の塑像に留まらず一層複雑かつ入念に準備されています。このような実物そっくりの人物像を制作する卓越した技術は、『マペット・ショー』に携わったほか、デヴィッド・ボウイ主演の映画『ラビリンス』では特殊効果を担当した彼の経歴によって培われたものです。さらに、大きなサイズの作品がある一方で、《エンジェル》のように、それほど大きくない作品もありますし、《マスクⅡ》のように、顔面だけの作品もあります。 

この展覧会では、初期の傑作から近年の作品に至るまでのミュエクの変遷をたどる11点の作品を紹介されていますが、特に巨大な頭蓋骨が1フロアに転がり積み重なる《mass》という作品は圧巻です。撮影フリーの会場で、学生たちはスマホ片手に作品を鑑賞していました。最終コーナーの塗り絵ワークショップも楽しんでいたようです。見学した作品1つないし2つについて、授業では、グループに分かれて発表してもらい、最終的には個人レポートを作成します。

 

 


ロン・ミュエク
《イン・ベッド》2005年
ミクストメディア、162×650×395 cm
*この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

 


ロン・ミュエク《エンジェル》1997年 
ミクストメディア110×87×81 cm 
*この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
 


ロン・ミュエク《マス》2016-2017年 
合成ポリマー塗料、ファイバーグラス 
*この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

 


ロン・ミュエク《マスクⅡ》2002年
ミクストメディア、77×118×85 cm
*この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

 

塗り絵ワークショップで楽しむ学生たち