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跡見「学芸員」 in 菊坂 は、本学が平成27年に取得した文京区本郷の文化財建築・旧伊勢屋質店（菊坂跡見塾）を舞台に、学生が研究・展示・見学企画などを通してその文化的価値を社会へ発信する取り組みを行う学生チームです。学生や教員の入れ替わりもある中、今年度はまず体制の立て直しから着手し、徐々に活動を再始動させてきました。

例年実施している質屋台帳の翻刻作業や民具調査といった継続研究に加え、9月には地域交流センター主催の学園150周年記念シンポジウムで展示準備を手伝い、活動紹介も行いました。

また、先月11月23日の一葉忌には館内見学ツアーを企画し、114名を超える参加者を迎えました。ツアーでは学生が建物の歴史的特徴を各所で解説したほか、質屋体験ごっこや樋口一葉との関係性の紹介などの企画を通じて来館者に旧伊勢屋質店の魅力を伝えました。学生にとっても、文化財としての同建物を深く理解する大きなきっかけとなりました。

さらに2月には企画展を予定しています。開催までに建築の専門家を招いたり、昔ながらの方法で建物の清掃を行ったりと学生自体が文化財建築に親しむ機会を設ける予定です。また、企画展では、文化財建築を守るための防災企画などを組み合わせて、旧伊勢屋質店の価値と保存の意義を改めて発信する内容を準備しています。

跡見「学芸員」 in 菊坂は、学生が地域と文化財をつなぐ実践の場として、これからも活動を広げていきます。

旧伊勢屋質店（菊坂跡見塾）のご紹介はこちらhttps://www.atomi.ac.jp/univ/about/campus/iseya/