2025年11月26日
【臨床心理学科】不妊治療現場の心理支援実践について外部講師による授業

臨床心理学科で開講する「健康心理カウンセリング」(担当:福島里美)11月14日の授業では、不妊治療現場の第一線で活躍する公認心理師、生殖心理カウンセラーの戸田さやか先生(株式会社ファミワン/はらメディカルクリニック)をお招きしました。
この授業は、健康心理士の資格取得を目指す心理学部生をはじめ、全学部から約130名の3、4年生が履修します。 戸田先生は、4.4組に1組のカップルが不妊治療を受け、体外受精や顕微鏡受精で誕生する赤ちゃんが約8人に1人といった現状を示し、身近になりつつある不妊治療についてお話くださいました。
治療による時間的制約や心身への負担が女性に偏ることや、夫婦の協力関係を促す支援方法について、履修生は真剣に耳を傾けました。
授業後、履修者からは「夫婦間の温度差への対応」や「年代ごとの妊娠率」、「治療を受ける人への配慮」についての質問が挙がり、先生から具体的にご返答いただきました。
授業後の感想には、「不妊の原因の約半数が男性にあると知り驚いた」「35歳以降の妊娠出産率が下がることを初めて知った」といった生殖への理解の深まりや、「妊娠への関心や知識の男女差は、愛情による差ではないと分かった」といった夫婦関係への理解を示す言葉が寄せられました。
支援者としての学びを深めるだけでなく、自身のキャリア形成やライフプランを考える貴重な時間となりました。
