【生活環境マネジメント学科】3姉妹そろって石渡ゼミって、どうして?

長い歴史をもつ本学で、母娘や姉妹が跡見というケースはときどき見かけますが、3人姉妹そろって跡見で、しかも同じ学科で同じゼミというケースも、実はあったのです。
6月19日、生活環境マネジメント学科の石渡尚子教授=写真左=のゼミ「生活環境マネジメント学演習ⅡA」に、製薬会社でMR(医薬情報担当者)を務める長女の渡辺こころさん(2021年度卒)=写真右から2番目=と、アパレル大手に勤務する次女の渡辺みやびさん(2023年度卒)=写真右=が有給休暇を取って来訪。三女で同学科4年の渡辺きずなさん=写真左から2番目=を含む3、4年生21名を前に、石渡ゼミの活動で何が身に付き、それが就活や社会人になってからどのように活かされているかを語る「特別授業」がありました。
こころさんとみやびさんの石渡ゼミとの出合いは、ともにオープンキャンパス。健康的な食生活を実現する活動を通して、「食」に関する知識やスキルを学ぶ石渡ゼミで、こころさんはB級グルメ、みやびさんはダイエットをテーマにした体験授業を受けて興味を持ったそうです。
一方、三女のきずなさんは二人の姉とは違い、「両親がオープンキャンパスにきずなを連れてきて、石渡先生に『この子もお願いします』と話して、入ることが決められていた感じでした」(こころさん談)。こうしてそれぞれが別の高校から受験し、3姉妹が同じゼミで学ぶことになったそうです。

就活から現在の仕事までの道のりを語る渡辺こころさん(写真左)
石渡ゼミで身に付いたこととして二人が後輩たちに語ったのは、「積極性と社会人としての基礎力」でした。ゼミの連絡手段はLINEではなくメール。会社勤めで必須となるメールでのやりとりや、産学連携活動を通じてビジネスマナーが自然と身に付いたことが就職してから役立ったこと。加えて長女のこころさんは、「PDCA(Plan・計画、Do・実行、Check・評価、Action・改善)を回せるようになったことです。仕事をやって終わりではなく、それを次の改善にどうつなげるかまでゼミ活動から考えられるようになりました」と話していました。
次女のみやびさんは、ゼミ活動に熱心に取り組む姉の姿を見て、「ここに入れば自分も活動的になれるかもしれない」と考えたそうです。「初対面の人と話すのが苦手で、内向的な性格でしたが、人と接する仕事がしたいと思えるようになったのは石渡ゼミの影響です」と、就職先にアパレル会社を選んだ自身の変化を振り返りました。

在学中の石渡ゼミの活動を振り返る渡辺みやびさん
最後に後輩へのメッセージとしてみやびさんは、就活についてこう語りました。「働くうえで何を一番大事にしたいかを自分に問いかけることです。良い会社に入ることよりも、そこが重要だと思います」。続いてこころさんは、学生時代に大事にしたほうが良いと思うこととして、「時間やお金を惜しまずに努力をする基礎をつくること。ゼミや授業で地道に取り組んできたことは必ず将来につながります」と話し、励ましていました。