【学生取材リポート】「ATOMIの美術実習展」開催 学祖・跡見花蹊の理念を継承する学生たち
人文学科の柴田眞美先生が主催する「ATOMIの美術実習展」が、新座図書館1階展示室にて9月24日(火)から11月9日(土)まで開催されています。ここでは、美術実習で学生たちが制作した作品と、実習助手や跡見の教員が手掛けた作品を展示しています。また今年は友情出品として、柴田先生のご友人である画家の友成正人さんの作品も展示中です。主催の柴田先生と作品を出品している吉川さんに話を伺いました。
柴田眞美先生「学生たちの自由でまっすぐな作品をぜひ一度見て」
『ATOMIの美術実習展』は昨年より開始し、今年で第2回目の開催。新座図書館の展示室は、新型コロナウイルス感染症の影響で約3年間閉鎖されていました。この展示室を活用しないのは惜しいと考え、柴田先生は学生作品を展示することに決めました。
柴田先生は「跡見の学生は集中力があって、作品制作を楽しんでいる姿が印象的です。彼女たちを見ていると、美術に向き合うことは本来純粋に楽しいものであることを思い出させてくれます」と語りました。また、学生の作品については「本当に素晴らしい作品を制作されています。自分の感性を大切にし、自由でまっすぐな作品が集まって嬉しいです。みなさんにもぜひ一度見ていただきたいです」と話していました。
そして、「美術に少しでも興味があれば、ぜひ美術実習を受講してほしいです。特に美術に苦手意識やトラウマがある方こそ、参加してもらいたいです」と語っていました。
吉川陽葵さん「作品制作に没頭できる環境」
人文学科1年の吉川陽葵さんは「絵画基礎実習Ⅰ(入門)」を受講し、牛骨のデッサンを制作しました。元々美術大学への進学も考えていたほど、美術に熱心な吉川さん。展示室のショーケースを見ながら、「自分の作品が初めて本格的なショーケースに展示されて、とても嬉しいです」と笑顔を見せました。
吉川さんは、柴田先生の授業について「熱意をもって、学生一人ひとりにアドバイスをくださいます。おかげで作品制作に没頭できます」と話していました。続けて、「美大への進学を目指して予備校で学んでいたころは、先生に『ここがダメ』と指導されてきました。それに比べ、柴田先生は『ここがいいね』と良いところを伸ばしてくれます。おかげで、大学では自分らしくのびのび絵を描けています」と語りました。
さらに吉川さんは、美術が学べる環境として「お気に入りの場所はアトリエです。本格的な道具やデッサン用の動物のはく製があることは、入学するまで知りませんでした」。最後に「今後はデザインの構成や立体作品にも挑戦してみたいです」と話していました。
「ATOMIの美術実習展」は、10月26日(土)と10月27日(日)の紫祭で一般公開もされます。
ぜひご覧にお越しください。
文と撮影:現代文化表現学科2年 立花 真央