【現代文化表現学科】学科報『Visions』の取材に株式会社ポーラの及川美紀社長が協力
文学部現代文化表現学科の必修選択科目「ライティング特殊演習(編集)」では、元永純代准教授の指導のもと履修生が1年をかけて学科報『Visions』を制作します。今年度は36名の3、4年生が取材、執筆、編集、校正までを手がけ、プロのデザイナーやカメラマンとともに一つの雑誌を作り上げることで表現力を磨いています。
その『Visions』2025年度版の特集テーマは「世界と戦う美をサポートする仕事」。新体操日本代表「フェアリー ジャパン POLA」のオフィシャルパートナーを務める株式会社ポーラに全面協力をいただき、履修生たちが美のエキスパートである約20名の社員の皆さんへの個別取材に臨んでいます。
そしてこのたび、及川美紀代表取締役社長の取材が実現しました。担当したのは『Visions』制作でリーダーを務める現代文化表現学科3年生の吉川菜月さん。美をサポートする仕事についての質問に及川社長は、「すべての人に可能性があり、そしてその可能性は必ず花開くもの。メークは人の可能性を引き出すものであると思っています」と話し、新体操という競技の美を追求する「フェアリー ジャパン POLA」への思いを語ってくれました。
2020年に女性として初めて国内大手化粧品会社のトップに就いた及川社長。女性初とメディアにうたわれた当時の思いについて吉川さんが質問を向けると、「日本は遅れていると思いました」と即答。「優秀な先輩たちはたくさんいました。今までどれだけの女性がチャンスをもらっていなかったのだろうかと感じました」と話し、社会におけるジェンダー格差の問題、女性のキャリア形成について熱く語る言葉一つひとつに、吉川さんもうなずきながら約1時間の取材を終えました。
及川社長は女子大の出身です。吉川さんの取材を終えた及川社長に広報室からお願いし、同じ女子大で学ぶ跡見学園女子大学の「後輩たち」へメッセージをいただきました。
<株式会社ポーラ・及川美紀社長からのメッセージ>
長い人生の中で、女性だけでカテゴライズされる機会はそんなにありません。女性だけで過ごす環境に一定期間身を置くと、自分の個性を見なくてはいけなくなります。自分らしさって何だろうとか、自分がどういうふうに能動的、主体的に生きていくのかを、ジェンダーの壁を取り払って考える機会を得ます。
これはとても重要なことだと思います。日本社会はまだジェンダーの壁があり、いろいろな場面で女性・男性という2つのカテゴリーに分けられがちです。そうして分けられることのない女子大という世界を一度体験してみると、自分の中にあるリーダーシップの取り方や、自身の主義主張、信念みたいなものが養われ、際立ってくるように思います。女子大だから気づけること、養える視点が私はあると思っています。
学科報『Visions』の制作活動の様子は公式XとInstagramで見られます。
学生一人ひとりの想いがつまった2025年度版『Visions』の完成をお楽しみに!