2024年7月16日
【現代文化表現学科】現在活躍中のアーティストからお話を伺いました

7月12日(金)4時限目「現代日本のアートと批評」(本学文京キャンパス)の授業で、現在活躍中の画家、酒井香奈さんをゲストにお迎えし、ご自身の制作についてお話をしていただきました。
武蔵野美術大学在学中から抽象表現を手がけてきた酒井さんは、「これを描こう」と決めて描き始めるのではなく、日常の(身体、感覚、感情に由来する)様々な経験を通して自らの内面にたちあらわれてくるものを映し出しているように見えます。
酒井さんの絵画は、やわらかな雪が何層も積み重なっていて、その合間から、あるときは青、あるときは黄色というように、折々の作家の内面を透かして見せてくれるようです。
気配や光といったごくごく小さな変化に目を向ける酒井さんの繊細で真摯な制作態度に学生たちは大きく胸をうたれたようでした。
お話の後で、学生たちからの質問が続きました。現代アートの近寄りがたいイメージがほんの少し払拭できたのではないでしょうか。

初期の作品に注目する受講生たち