芝浦工業大学工学部 伊代田岳史教授による出張講義

2025年3月26日
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3月24日(月)、春期講習の一環として芝浦工業大学工学部より土木工学課程長 伊代田岳史教授に出張講義を行っていただきました。

テーマは「課程制導入と土木・コンクリートの役割」です。理系に所属する高校生や理系に関心のある中学生19名が参加しました。

芝浦工業大学では工学部を皮切りに幅広く横断的な視野で研究が行えるように、学科制から課程制へと改組が進んでいます。

大学の工学分野の研究の在り方の変化について、課程制導入の立役者である伊代田教授よりわかりやすく教えていただきました。

また、固定化された「土木工学」のイメージを払拭する防災や都市計画、環境保全など多岐にわたる研究分野が存在する「土木工学」のおもしろさを学びました。

「土木工学」分野への女性の進学者も増加しており、公務員やインフラ事業での就職の良さも認知され始めています。

特にカーボンニュートラルに向け、水の次に多量に使用される建材であるコンクリートによるCO₂削減の材料工学研究は、
今後の地球環境保全に多大な貢献が期待できます。そのことに驚く生徒も数多くいました。

今回の講義は、進路選択だけでなく教養としても得るものが多い講義だったと言えます。
建築学とはまた異なる、「地図に残る仕事」としての「土木工学」の壮大なスパンの事業や公益性の魅力も十分に理解できる貴重な機会となりました。

【参加した生徒の感想】

・「土木」について、「作業をする」というイメージが強かったのですが、講義を受けた後は、作業だけでなく地球のために研究を行うことや、橋、家などの設計に携わっていることが分かり、驚嘆しました。帰ったら両親にたくさん話したいです。

・土木が日本と海外で全く違う扱いをされていることに驚きました。講義を受ける前は土木についての知識がなかったのでぼんやりとしていましたが、計画や設計から解体まで想像以上に時間がかかることが印象に残っています。想像していたよりも土木が身近な存在で興味が持てました。

・今回お話を聞いて、工学の中にもたくさんの繋がりがあると聞いて、自分がこれからなにかに目指していく上で何かしらの繋がりを見つけたり、環境問題の解決を目指すために、バランスを取れる何かしらの手段を見つけてみたいと思います。

・工学や土木へのイメージが、今まで人間が生活する上で便利なものであるとは感じていましたが、自然は破壊してしまうものというイメージが強かったのに対し、コンクリートの性質を生かして、CO2を減らそうとする取り組みや他のものが使えないかどうかを考えていることを聞き、印象が変わりました。また、世の中にはこんなにも土木工学が身の周りに活かされているのだと知り、驚きました。

・課程制にすごく魅力を感じたので、大学を調べる際にもそういうところを調べていきたいと思いました。

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