東京農業大学との高大連携実験講座が行われました

2024年12月25日
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町中がクリスマスイブで賑わう12月24日、跡見学園にはサンタクロースではなく、東京農業大学の先生方(井上博文先生、峰村貴央先生、美谷島克宏先生、大石祐一先生、 阿久澤さゆり先生、煙山紀子先生、冨澤元博先生/なんと7人も!)が来てくださいました。さらに東京農業大学の学生で本校の卒業生も1名も手伝いに来てくれて、一つの実験台にほぼ1名の指導者がつく贅沢な状態で講座が行われました。本校は、東京農業大学と高大連携協定を結んでおり、その一環でこのコラボレーション授業が行われています。校長先生が見守る中、中2~高3の幅広い参加者が実験を行いました。

この授業は「食べているものは化学物質・反応の塊であることを理解する実験」と題しており、食品に含まれる色素とその変色、および、食品のゲル化について、様々な実験を通して考えます。イチゴ、トマト、ブルーベリーなどの食品を実際に使って実験を行い、加えた薬品の酸性の度合いを変色した色合いから判断します。また、ペクチン溶液に硬水や牛乳などの様々な溶液を加え、どのくらい固まるかでゲル化に必要な条件を考えていきます。実験結果から、なぜそうなったのかを考えることこそ科学です。身近な食品を通じて、科学とはどういうものかを、大学の先生たちに見せていただいた貴重な一日になりました。

  

【受講生徒の感想】 ・日常の不思議に注目し、実際に実験することによって農学は生物分野だと捉えがちだけれど化学の力によって成り立っていることが分かり、楽しく学ぶことができました。また、食品安全健康学科で行っている研究について詳しく説明して下さり、大学でどのような研究をしたいかという自分の進路を考えるきっかけにも繋がり、参加して良かったと思いました。 ・身近な食べ物であるブルーベリーを用いた実験で嗅覚や触覚などの五感を通して物質の性質の違いを感じることができました。また、食べ物に限らず、あらゆる実験において、複数の視点から考えることで、物事を深く理解するという東京農業大学の方針に感銘を受けました。

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