心理学部 臨床心理学科 [2025(令和7)年度以降]
心理学の知識と技術を仕事・社会・人生に活かす女性を育成します。
現代社会においてあらゆるフィールドで求められる「こころの専門家」を育てます。不思議で複雑な人の心や、心と体の関係について理解を深め、さまざまな場面に対応できる知識とスキルを学びます。

feature 学科の特色
- 広い視野で心の理解を目指すカリキュラムを編成
- 保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野から興味に合わせて学べます。跡見では5分野すべてに専門の教員がいます。心の複雑さを知ることで、困難を抱える人々の個性を受け入れ、理解する力を育みます。
- 3つの授業スタイルで心理学の理解を深め実践力を身に付ける
- 知識を身に付ける「講義型」、実際に体験して学ぶ「演習型」、現場で学ぶ「実習型」の 3つの授業スタイルで、心理学分野で重要な「人の理解を深め、人を支援するための知識と技術」を身に付けます。
- 適性を見極める機会となる現場での豊富な実習・見学
- 精神科病院やクリニックでの実習、教育関連相談施設、福祉施設、司法・矯正施設の見学など、臨床心理業務の実態を肌で感じることができる機会を豊富に設け、自らの適性を見極めることができます。
- 目指せる仕事
-
- スクールカウンセラー
- 児童相談所職員(児童心理司・児童福祉司)
- 児童養護施設職員(児童指導員・心理療法担当職員)
- 教育機関や医療機関での相談員
- 企業のマーケティング部門
- 企業の研究所
- 介護・障がい者福祉関係
- 取得可能な資格
-
【国家資格】
- 公認心理師(大学院修了後または実務経験後、受験資格)
【民間資格】
- 臨床心理士(公財 日本臨床心理士資格認定協会指定大学院修了後、受験資格)
- 認定心理士(公社 日本心理学会)
- 認定健康心理士(一社 日本健康心理学会)
- 司書
- 学科の学びが生かせる資格
-
- 産業カウンセラー
Introduction of class contents 授業内容の紹介
人を、そして自分を理解するための技法を学ぶ
心理的アセスメント
【酒井佳永 教授】
心理支援を行うためには、まず人をさまざまな角度から全体的に理解することが必要です。心理学の領域では、人を理解することに役立つたくさんの心理検査が開発されてきました。この授業では、実際に心理支援の現場で利用されている心理検査を、受講生自身も体験しながら、心理検査を用いて人を理解する技法を学びます。学んでいくうちに、気づかなかった自分の一面に気づくことがあるかもしれません。

自分の興味・関心を大切にし、自己肯定感を高め、進路決定を支援します
臨床心理学演習(ゼミ)
【下山晴彦 教授】
下山ゼミでは、それぞれの学生の興味や関心を重視します。学生の皆様は誰もが個性的であり、多様な可能性を持っています。しかし、自己表現することに慣れていません。そこで、下山ゼミでは、例えば、アニメやドラマ、エンタメなどを含めてそれぞれのメンバーが大切にしている事柄を表現することからスタートします。そのような自己表現の経験を通して自己のテーマの発見と自己肯定感を高めることを目標とします。さらに、自己のテーマに基づいて卒業論文の作成や進路決定を進めていくことを支援します。

日常生活での経験を通して心のからくりについて学ぶ
心理学概論
【板東充彦 教授】
新1年生が入学後に履修する必修科目で、これから心理学を学んでいくために必要な基礎的な視点と知識を身につけます。性格・感情・記憶・欲求・ストレス・犯罪心理など、幅広いテーマを扱います。自分や身近な人たちの心、あるいはメディアを通して知る事柄を理解するための第1歩になるでしょう。

こころの病気について知る
精神疾患とその治療
【宮岡佳子 教授】
うつ病、不安症、統合失調症、発達障害、、、さまざまなこころの病気とその治療について学びます。どんな症状があり、どういう経過をたどり、どんな治療をするのか。治療は薬だけでなく、カウンセリング(心理療法)も重要なことはポイントです。臨床心理学科で学んだ心理学が、医療で活かされていることが実感できます。自分の心を知る、周囲の人の心を知るために学んでみましょう。

「こころ」を科学するために、データサイエンスとしての「心理学」を追求するために……
心理学統計法
【宮崎圭子 教授】
なぜ「こころ」を学ぶために統計法が必要なのでしょうか?
一言で言えば、「こころ」を科学(サイエンス)するためです。
近代心理学が誕生したのは1879年とされています。Wundt(ヴント)がライプツィヒ大学で実験心理学の研究室を運用した年です。それ以前は、「こころ」を研究するのは主に哲学の担当だったのです。
その年を境に、「こころ」を研究する学問「心理学」は、「科学(サイエンス)としての心理学」の道を歩み始めていきます。そして、「こころ」を科学(サイエンス)するため、統計法を取り入れていくようになったのです。
さあ、「こころ」を科学(サイエンス)するために、統計法を一緒に学びましょう。

「遊び」と「表現」によるコミュニケーションを知る
遊戯・芸術療法
心理療法としての遊戯療法・芸術療法を学びます。まず、第1の段階として、学生自身が 自由で守られた時間・空間の中で「遊び」「表現」を体験し、その後、理論的な整理を試みて、遊戯・芸術療法の概要を理解することをめざします。「遊び」「表現」を媒介として、自分自身やあまり知らない相手ともコミュニケーションができることを学びます。

心のメカニズムを探究する研究方法を学ぶ
心理学研究法
【新井雅 教授】
心理学は科学的な研究が重視される学問です。この授業では、目に見えない心の現象やメカニズムを科学的に探究するための様々な研究方法について学びます。「心理学ではどのような方法で、"こころ”を捉えようとしているのか」「多種多様な人々の”こころ”について研究するとは、どういうことか」「"こころ"に関する研究を、どのように人々の生活や社会に役立てることができるのか」などについて、みなさんと一緒に学んでいきます。

心理・社会的問題を通してスクールカウンセリングの実際を学ぶ
学校臨床心理学
【小栗貴弘 教授】
小中学生や高校生にとって、最も身近なカウンセラーと言えばスクールカウンセラーが挙げられるのではないでしょうか。でも、病院や相談機関のカウンセラーと、スクールカウンセラーでは、アプローチの仕方がどのように異なるのでしょうか? この授業では学校現場で起こる様々な心理・社会的問題を通して、スクールカウンセラーはどういったアプローチをとるのかについて学んでいきます。

心理学的な観点から健康と医療を幅広く学ぶ
健康・医療心理学
【前場康介 教授】
健康と医療は、我々にとつて欠かすことのできない大事なものです。この授業では、健康の促進や疾病予防、治療の方法について心理学的観点から学びます。 日常の場面から保健医療の場面までを合めた幅広い内容を扱いますので、日々の生活にも役立つことが多くあるでしよう。また、授業の中で学生の皆さんが抱いた疑間を重視し、Q&A形式でその疑間を検討する時間を設けています。他の学生がどのようなことを感じ、関心を向けているのかを知ることで、理論の修得だけでは分からない多面的な理解を得ることができるはずです。

履修モデル
カリキュラム表
※カリキュラム表にある科目は予定であり、変更する場合があります。
※※履修制限のある科目が一部あります。