• TOP
  • TOPICS
  • 令和の「はいからさん」たちへ

TOPICS

2023年8月18日
大学

令和の「はいからさん」たちへ

大和和紀さんの代表作「はいからさんが通る」は、大正時代、主人公の花村紅緒が旧習にとらわれず、バイタリティあふれる行動力で自分の道を切り拓き、愛する人と結ばれる物語です。

この作品で、主人公・紅緒の通う跡無女学館は、明治8年に跡見花蹊が創立した跡見女学校がモデルといわれています。跡見花蹊は女子教育の黎明期に、日本人による初の私立女子教育機関を設立したパイオニアでした。

女性自らの手で女子教育の世界に革新をもたらした花蹊。周囲の反対をはねのけ自分らしい生き方を求めて意志を貫き通した紅緒。二人に共通しているのは、常識や固定観念に縛られないその姿勢です。常識に従うことは、一方で自分の中に限界を設けてしまうことも意味します。「女性だから・・・」というあきらめ。二人が挑戦したのは、常識という名の自分の殻を脱ぎ捨てることではなかったでしょうか。

跡見学園は令和7年に学園創立150周年を迎えます。花蹊や紅緒の挑戦からおよそ1世紀半、女性たちが自由に活躍できる環境が整いつつあります。そうした時代だからこそ、跡見学園女子大学で学ぶみなさんには、時代の先駆けとなった二人のように、自分の手で状況を切り拓き、夢を実現する「自律し自立した女性」をめざしてほしい、そう願っています。

跡見学園の歩み 学祖・跡見花蹊新しいウィンドウで開く