2021年9月25日(土)より2021年12月4日(土)まで、企画展「跡見花蹊とその遺産展 Ⅲ」を開催いたします。
展示室1では、秋の企画展にちなみ、花蹊の「秋虫瓜蔬図」と2年前に修復を終えた「秋草図屏風」の二つの代表作を展示いたしました。
花蹊の書作品としては、今回初公開の「数杯竹閣花残酒」があります。この作品は収蔵庫の未整理資料の中から発見され、新たに表装したものです。殊に制作年の明治11(1878)年は跡見開学から3年、花蹊が生徒を連れて清国公使館で公使らと交流した年でもあり、その意味でたいへん貴重な資料となりました。
また、花蹊の写経「般若波羅蜜多心経」と和歌色紙は、その文字にあらわれた花蹊の人となりを感じ取っていただきたく存じます。
他に、花蹊が宮中参内時に用いた装身具や、花蹊の画手本および素描を一枚ずつ映像化したビデオコーナーを設けております。
展示室2では、跡見花蹊の人生の歩みと明治期の女子教育に与えた影響について、解説パネルによりご紹介いたします。
跡見花蹊の作品に続き、花蹊の後継者である二代目校長跡見李子、花蹊に画の基礎を学び女子美術教育に多大な貢献をした跡見玉枝の作品を展示いたしました。三人の跡見氏の作品を比較しながらお楽しみください。
また、元学園理事長である跡見純弘氏よりご寄贈いただいた花蹊の風景画18点より、6点を展示。
ほかに、花蹊の初めての伝記を卒業生が編著した『花の下みち』の御紹介、花蹊が書の指導をした女官たちへの書簡より、樹下定江宛を選び2点展示いたしました。書簡から窺える人間味あふれる花蹊を感じとっていただければ幸いです。
企画展 「跡見花蹊とその遺産展 Ⅲ」
・会 場: 跡見学園女子大学花蹊記念資料館 展示室1・2
・会 期:2021年9月25日(土)~12月4日(土)
・開館時間:10時~16時 ※土曜は12時30分まで
・休 館 日:日曜・祝日 ※9月26日(日)は開館
・入 館 料:無料
※なお、当面の間は学内者限定公開としております。一般公開までは、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。