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企画展「跡見花蹊の系脈展─独創と継承─」開催のお知らせ(学内者限定)

2022年3月8日

2022年3月9日(水)より5月27日(金)まで、企画展「跡見花蹊の系脈展─独創と継承─」を開催いたします。

 

跡見学園創立者の跡見花蹊(1840-1926)は、塾を営む家庭に育ち、自身も20歳で塾主となったのち、明治8(1875)年に跡見学校を開校しました。若き日より教育者・芸術家として活動した花蹊は、どのような師に学び、いかにして弟子や生徒らを教え導いたのか。本展では、花蹊と師や弟子、生徒との関係、花蹊を通じて現代もなお本学園に受け継がれるものに焦点を当て、跡見花蹊の系脈を展観します。

 

第1展示室(展示室2)では、花蹊の父であり、最初の師・跡見重敬の作品を展示するとともに、花蹊が初めて入門した画家・石垣東山、円山派の画家・円山応立、中島来章と花蹊の作品をあわせてご紹介します。さらに書法や漢籍、詩文を教授した宮原節庵、後藤松陰、そして二人の師にあたる頼山陽の作品に加えて、彼らから学んだ花蹊の書、花蹊から跡見女学校に受け継がれた「跡見流書道」や茶道についても振り返ります。

 

第2展示室(展示室1)では、花蹊に南画の画法を教授した画家・日根対山による《萬山畳翠図》と《蘭竹雙清図》を、同画題を扱った花蹊の作品と並べてお見せするとともに、花蹊に学んだ跡見李子、跡見玉枝、跡見女学校に在籍していた三条智恵子(のちの閑院宮載仁親王妃)ら生徒の作品を展覧します。また、江戸時代に輸入された中国絵画の画譜『芥子園画伝』から花蹊直筆の画手本『画苑』を紹介する画手本の展示コーナーに加えて、 円山派と南画を学んだ花蹊の独創性が光る代表作《四季花卉図》の展示も本展の見どころの一つです。

 

様々な師に就き、幅広い教養を身に着けた花蹊は、学んだ書法や画法をただ忠実に再現するだけでなく、さらに独自の様式へと展開させています。師から得られた学びは、花蹊の中で醸成され、弟子や生徒らに継承されていきました。本展を通じて、豊かな師弟関係に形作られるその系脈の壮大さを感じ取っていただければ幸いです。

 

企画展 「跡見花蹊の系脈展─独創と継承─」

・会  場: 跡見学園女子大学花蹊記念資料館 展示室1・2

・会  期:2022年3月9日(水)~5月27日(金)

・開館時間:10時~16時 ※3月12日・26日は12時半迄

・休 館 日:土・日曜日・祝日 ※3月12日・26日・5月22日は開館

・入 館 料:無料

※なお、当面の間は学内者(本学学生・教職員・校友等)限定公開としております。一般公開までは、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

※展覧会会期・開館日程に変更が生じることがあります。

 

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