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企画展「跡見花蹊とその遺産展Ⅰ」開催のお知らせ(学内者限定)

2020年10月2日

2020(令和2)年は、跡見学園の学祖 跡見花蹊の生誕180周年の記念すべき年にあたる。

「跡見花蹊とその遺産展Ⅰ」と題した本企画展は、花蹊が芸術家として残した作品の数々と、教育者として跡見学園に残した理念、さらには明治・大正期の女子教育の先駆者達や要人との関わりを、資料を基に紹介することによって、花蹊女史の足跡を辿りなおそうとするものである。

 

展示室1では、「芸術家 跡見花蹊の遺産」と題し、跡見学園に代々受け継がれ、現在跡見学園女子大学花蹊記念資料館が所蔵する花蹊の画と書の代表作をご紹介する。

十代の頃から円山派(写実派)と南画(主に水墨で描写)の師について画を学んだ花蹊は、生涯この二つの画法を絵画制作の基礎としながら、画題によって自由に自分流の作品を描いた。

それらの特徴が表れた花蹊の代表作「秋虫瓜蔬図」などの大作と、台北の故宮博物院の跡見花蹊の画帖「故畫 清花蹊女史冊頁」(複製)も展示する。

書の作品については、文京キャンパス校内に石碑にもなっている代表作「朱文公勧学文」などの書軸や花蹊と関連の人々の直筆色紙と短冊をご覧いただく。

さらには、今年度修復を完了したばかりの「秋草図屏風」も特別出品する運びとなった。この機会に是非ご高覧いただきたい。

 

展示室2では、「教育者 跡見花蹊の遺産」と題し、花蹊が始めは芸術家の道を目指しながらその生涯のほとんどを捧げた女子教育における跡見花蹊の歩みをご紹介する。

「明治、大正期の女子教育の先駆者たち」というコーナーでは、明治政府により女子教育が制度として初めて盛り込まれた学制の頒布から、わずか3年後にいち早く跡見学校を開学した跡見花蹊と女子教育に関わった名士たちや、後に続く女子教育家たちとの関わりを様々な資料によってご覧いただく。

また、跡見学校運営にみられる花蹊の教育の独創性についてのパネル展示や、ご縁の深かった皇室と跡見の関係をご紹介する。その中で、照憲皇太后から許されたという花蹊着用の紫袴や貴重資料である皇室拝領品も展示する。

今回はビデオコーナーを設け、花蹊の画手本および素描を映像化し映写する。花蹊の絵のモチーフ、そして筆致や構図をお楽しみいただきたい。

 

企画展 「跡見花蹊とその遺産展Ⅰ」

・会場: 跡見学園女子大学花蹊記念資料館 展示室1・2

・会期:2020年10月15日(木)~12月10日(木)

・開館時間:10時~16時

・休館日:土曜・日曜・祝日 入館無料

 

★ポスター(秋虫)

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