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【花蹊記念資料館】学芸員課程企画「博物館実習生模擬展示」開催のお知らせ

 2025年1月21日(火)より1月31日(金)まで、学芸員課程企画「博物館実習生模擬展示」を開催いたします。

 本展では、本学学芸員課程に在籍する学生たちが歴史・民俗班と美術班に分かれて展覧会を企画し、展示を行いました。各班の学生たちが考えた企画概要とメッセージを、以下にご紹介いたします。

 

 

 

 

 

◆歴史・民俗班企画「女学生図鑑―教養とおしゃれ―」(展示室1)

 本展では明治時代から昭和時代初期頃までを中心とした「女学生の生活」に着目いたしました。

 第1章では、女学生たちに求められた「教養」をテーマに、当時の女学生に対する一般的な教育と跡見女学校独自の教育についてご紹介します。明治時代以降の女子教育は、国語や数学、また英語などの他に「良妻賢母」の思想に基づいた裁縫や家事の授業が多く、実用的な家庭科的知識を身につけるための教育が行われていました。

 一方、跡見学園女子大学の前身である跡見女学校では、裁縫に重きをおくとともに、書画・琴曲などの芸術科目にも力を入れました。ここでは、当時使用された教科書や跡見女学校の卒業生が作成した掛軸・絵葉書などを展示いたします。

 第2章では、学校生活と休日という二つの視点から、女学生の「おしゃれ」についてご紹介します。当時の女学生は現代と同じように、校則の範囲内で密かにおしゃれを楽しんでいました。また休日には、和装に洋風の小物を交えてアレンジしたり、化粧を施したり自分を着飾っていました。跡見を代表する矢絣と紫袴の制服や当時流行していた銘仙の着物、簪や紅、当時の髪型を再現した頭部マネキンなどを展示いたします。

 この展示を通し、当時の女学生たちの日々の暮らしを、より具体的に感じていただければと思います。現代とは異なる価値観の中で、学びながらも、おしゃれへの情熱は今と同じく尽きることがありませんでした。ご来場の皆様がご自身の学生時代を振り返り、時代を超えたつながりを実感して頂けたら幸いです。

 

◆美術班企画「回顧から懐古へ―追憶の版画展―」(展示室2)

 この度、私たち学芸員課程美術班は皆様が鑑賞で得た感情を自身のものにし、後にこの企画展示を思い出し振り返る際には「回顧」ではなく「懐古」であってほしいという想いから、今回「回顧から懐古へ―追憶の版画展―」を企画いたしました。

 「回顧」と「懐古」は、同じ「過去を振り返る」という意を持つ言葉でありながらも、意味には違いがあります。「回顧」とは過去を客観的に振り返ることを指すのに対し、「懐古」とは過ぎ去った日々に心を惹かれ懐かしく思うことを指します。

 本展覧会では、16世紀から20世紀までの多種多様な版画が展示されています。会場構成は壁面ごとに単色の時代と多色の時代の対比を感じられるようになっており、同時に、絵画の複製から広告へといった、版画の目的や技法などが時代が進むにつれていかに変化したかも楽しむことができます。4年間の学びの集大成となる本展示を通して皆様のよき思い出になる作品が見つかることを願っております。

 

企画展 「博物館実習生模擬展示」(展示室1・2)

・会  場: 跡見学園女子大学新座キャンパス2号館 花蹊記念資料館

・会  期:2025年1月21日(火)~1月31日(金)

・開館時間:10時~16時 ※最終日は14時閉館

・休 館 日:月曜日・土曜日・日曜日

・入 館 料:無料(事前予約不要)

 

【来館時の注意事項】

・開館日時、関連イベント、出品作品等には変更が生じることがあります。最新情報は当館ウェブサイトの「お知らせ」に掲出します。

・来館の際には公共交通機関および本学バス(新座駅・みずほ台駅発着)をご利用ください。自動車での入構は固くお断りいたします。

・本学バスの乗車時には「花蹊記念資料館の観覧に来た」旨を乗務員にお伝えください。

・キャンパスへの入構時には、大学正門にある門衛所に「花蹊記念資料館の観覧に来た」旨をお伝えください。来館者入構受付票に氏名、電話番号、入構日時等をご記入いただきましたら、通行証をお渡しいたします。通行証は、退構時に必ず門衛所へご返却ください。

・当館を除くキャンパス内施設の利用や立ち入りはご遠慮ください。