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【花蹊記念資料館】企画展「久保貞次郎と現代版画」開催のお知らせ

2024年10月16日

 2024年10月18日(金)より12月18日(水)まで企画展「久保貞次郎と現代版画」を開催します。

 

 久保貞次郎は、児童美術教育の改革や芸術家支援に尽力した美術評論家です。1959年から跡見学園短期大学において「児童美術」や「美術鑑賞」の授業を担当し、1967年より生活芸術科長、1977年から1985年まで短期大学学長を務め、その魅力的な人柄から、1987年に退職した後も学生たちに慕われ続けました。
 東京帝国大学大学院に在学中、久保は日本エスペラント学会の特派使節として訪れた宮崎で杉田秀夫(のちの瑛九)に出会い、親交を育みます。瑛九を通じて同時代の芸術家たちとも知り合い、瑛九らが「デモクラート美術家協会」を結成すると、外部から助力を与えました。1952年には、瑛九や北川民次らとともに「創造美育協会」を設立し、小中学生の創造主義美術教育運動を推進しました。
 1956年より展開した「小コレクター運動」では、美術の普及と芸術家支援に努めます。とりわけ、複数制作が可能な「版画」を重視し、作家たちに版画制作を勧め、制作の援助を続けました。久保が見出した芸術家たちの版画は、やがて国際的にも高い評価を獲得していきます。同時に、現代版画に対する久保の貢献も広く認知され、1986年には町田市立国際版画美術館の初代館長に就任しました。

 

 美術評論家、教育者、パトロン、コレクターなど、数多の肩書きをもった久保貞次郎。本展では、その多彩な活動と、彼が支援した芸術家たちとの交流を、版画を中心とする作品とともに紐解きます。
 さらに当館では、久保が支援した池田満寿夫の旧蔵作品6点を故・佐藤陽子氏よりご遺贈いただき、本展で初めて公開します。版画家としての池田の代表作であり、作家本人が手元に遺した貴重な諸作品を、あわせてご堪能いただければ幸いです。

 
出展作品一覧(PDF)

 

企画展 「久保貞次郎と現代版画」

・会  場: 跡見学園女子大学花蹊記念資料館 展示室1・2

・会  期:2024年10月18日(金)~12月18日(水)

・開館時間:10時~16時

・休 館 日:土曜日・日曜日・11月5日(火)
 紫祭開催期間の10月26日(土)・27日(日)、11月16日(土)・30日(土)は開館

・入 館 料:無料

 

【関連イベント】

①本展監修者によるギャラリートーク(所用時間30分前後)

・日  時:2024年11月30日(土)12時30分~

・講  師:栗田秀法(本展監修者・跡見学園女子大学文学部人文学科教授)

・会  場:跡見学園女子大学花蹊記念資料館 展示室1・2

 ※事前予約はございません。当日展示室へお越しください。

 (学外からご参加の方は、大学正門にある門衛所での入構受付が必要です。)

 

②「埼玉ミュージアムカード」配布

本展会期中の対象期間(2024年10月18日~12月15日)には埼玉県博物館連絡協議会西部地域会議事業として「埼玉ミュージアムカード」の配布を実施します。本展への入館者1名につき1枚、当館のカードを差し上げます。
カードは無くなりしだい配布終了となりますので、お早めにご来館ください。
※本展休館日および閉館時間帯には配布しません。ご来館前に必ず開館日時をご確認ください。

 

 

【来館時の注意事項】

・開館日時、関連イベント、出品作品等には変更が生じることがあります。最新情報は当館ウェブサイトの「お知らせ」に掲出します。

・来館の際には公共交通機関および本学バス(新座駅発着)をご利用ください。自動車での入構はお断りいたします。

・本学バスの乗車時には「花蹊記念資料館の観覧に来た」旨を乗務員にお伝えください。

・キャンパスへの入構時には、大学正門にある門衛所に「花蹊記念資料館の観覧に来た」旨をお伝えください。来館者入構受付票に氏名、電話番号、入構日時等をご記入いただきましたら、通行証をお渡しいたします。通行証は、退構時に必ず門衛所へご返却ください。

・無断でのキャンパス内施設利用や立ち入りはご遠慮ください。

 

 

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