コレクション Collection
- 花蹊記念資料館トップ
- コレクション
- デジタルアーカイブ
- 絵画
- 跡見花蹊《秋草図屏風》
跡見花蹊《秋草図屏風》

- 資料番号
- 屏風11
- 分類
- 絵画
- 作者
- 跡見花蹊
- 年月日
- 明治38(1905)年
- 品質・形状
- 絹本金地着色
- 員数
- 6曲1隻
- 寸法(cm)
- 168.0×373.1
- 款記
- 「明治三十八年盛夏月 花蹊跡見瀧寫」
- 印章
- 姓名印「跡見多喜」白文方印
雅号印「華蹊」朱文方印 - 備考
- 画面向かって右側には野菊・鶏頭・桔梗に秋海棠が、左側には端から薊・萩・撫子・芙蓉・藤袴が咲き並び、各所に尾花(薄)が見られる。鮮やかな緑の葉を茂らせた芙蓉の斜め右上には、赤い花を咲かせた鶏頭が描かれ、緑と赤という補色関係にある色が対角線上に置かれることで、左右の均衡が絶妙に保たれている。尾花の葉などは素早い筆致で描き、濃淡によって陰影や立体感を表現する一方、芙蓉の葉表は顔料を塗り重ねることで葉裏との異なる質感や量感を描き出している。
対象に応じて描き方を変え、草花が風にそよぐ秋の情景を屏風上に描写した本作は、花蹊円熟期の代表作といえる。
*『跡見学園女子大学花蹊記念資料館収蔵資料総合目録3』掲載
- 資料の画像およびテキストの無断転載・無断利用禁止