コレクション Collection

跡見花蹊《朱文公勧学文》

跡見花蹊《朱文公勧学文》
資料番号
30
分類
書跡
作者
跡見花蹊
年月日
大正5(1916)年
品質・形状
紙本墨書
員数
1幅
寸法(cm)
151.5×81.0
本文
「勿謂今日不學而有来日
 勿謂今年不學而有来年
 日月逝矣歳不我延
 嗚呼老矣是誰之愆 」
款記
「大正五年春三月  花蹊瀧書時年七十七」
印章
引首印「桃李不言自成蹊」白文長方印
姓名印「跡見瀧印」白文方印
雅号印「華蹊」朱文方印
備考
大正5(1916)年に行われた花蹊の喜寿(数え年77歳)祝賀会に対する返礼として、花蹊が跡見女学校に寄贈した作品。
中国南宋の儒学者・朱熹の「勧学文」として知られる本文は、「今日学ばずして明日があるとはいってはいけない。今年学ばずして来年があるとはいってはいけない。今年学ばずして来年があるとはいってはいけない。月日はあっという間に過ぎ去るが、歳月が私を延ばすことはない。ああ、私は老いてしまった、これは誰の誤りであろうか。」という意。花蹊自身が大切にしてきた言葉であり、生徒らの学問を奨励する意図も込められている。
本作の中廻しと柱部分の表装には、花蹊が愛好した、枡目の中に「寿」の字を配した布地が用いられた。

*『跡見学園女子大学花蹊記念資料館収蔵資料総合目録1』
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