おとずれ37 目次 / ご挨拶 / イベント / 支部会 / クラス会 / その他・編集後記

ごきげんよう

幹事長 萬葉 洋子

 桃李の会会員の皆様、お健やかにお過ごしのことと存じます。

 さて、今号では会名「桃李」の由来について別途囲み記事を掲載いたしました。
 『“もも”や“すもも”は何も言わなくても美しい花や実がなるので人が集まり、木の下には自然に道ができあがる。徳のある者は自ら求めなくとも、世人はその徳を慕って自然に集まり従う』というたとえです。
 まず読み方は「とうり」です。いまだ「とうき」と間違える卒業生も多々耳にいたしますが「桃李」は「とうり」です。

 1995年(平成7年)短期大学部移行のおり「短大卒業生の会」を相応しい名称にと、常務理事会で協議しました。
当時の学長・田尻嘉信先生にご相談の結果、「桃李の会」と改名され、今年で15年目を数えることとなりました。また会報「おとずれ」につきましては、校友会発足当時は「春の便り」「暮れの便り」という名称で卒業生のもとに届けられていましたが、これらを遡りますと、会誌の名前を募集したことが解りました。277名の方々から多数の名前が寄せられ、その中の23名の方が「おとずれ」と応募され、1974年(昭和49年)11月30日より「暮れの便り」改め「おとずれ」の誕生となりました。

 「桃李」の由来も「おとずれ」の意味もどちらも多くの人々が集まり楽しく学び、同じ時を過ごすという意味があるようです。
同じ時間を共有し、同じ仕事をこなしていくうちに信頼関係が生まれ、仲間のきずなが強まることこそ桃李の会の真髄ではないでしょうか?
この由来記事をご覧になって、桃李の意味をふまえ今後ともご協力をよろしくお願いいたします。

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新学長ご挨拶

跡見学園女子大学学長 山田 徹雄

 桃李の会の皆様には、短期大学にあった桜の木から立派なベンチを作っていただいたことを、紙面を借りて御礼申し上げます。
このベンチは、文京キャンパス2号館にあるブロッサム・ホールの入り口近くに設置し、大切に使っております。

 女子大学は、短期大学から有形・無形の資産を継承し、これを発展させる努力をしております。
その最大の物的資産は、文京キャンパスという立地であり、また、無形資産は、人的資源及び蓄積された知識であります。

 平成22年度から、跡見学園女子大学は2学部7学科体制となりました。
文学部には既存の人文学科、コミュニケーション文化学科、臨床心理学科に加えて、現代文化表現学科を設置し、社会の新しいニーズに応えることとなりました。すでに『ブロッサム』27号において大塚副学長が紹介したように、この学科は、映画やアニメ、舞台芸術、ファッション、音楽などの現代における文化表現を学ぶことを目的としています。初めての学生募集にもかかわらず、予想以上の受験生を集めることができました。
 また、マネジメント学部においては、既存のマネジメント学科、生活環境マネジメント学科に、今年から観光マネジメント学科が加わりました。まさに国策に沿った学問領域であり、教員・学生ともに新しい学科を創り・育てていく意欲が感じられ、学長として心強く思っています。

 このようにして、跡見学園女子大学は名実ともに、総合大学にふさわしい教育課程となったことをご報告いたします。

 現在、新座キャンパス・文京キャンパスあわせて、およそ4000名の学生が学んでいます。
中規模大学としては、やや小振りではありますが、女子大学としては伝統・先進性を備え、かつ広範な学問領域をカバーできるコンテンツを有すると自負してよいのではないでしょうか。

 大学は伝統を大切にしつつ、革新を怠らない姿勢が大切であると考えております。本学にとって、伝統とはなにか?なんといっても、広く深い教養教育であると思います。

 経営学舎の加護野忠男氏は、著書『経営の精神』(生産性出版、2010年)において、実用的知識よりも、深い教養に裏打ちされた基礎的教養の方が価値を持つと喝破し、経営教育の見直しを提言しています。
社会のニーズに対応するために、実務的教育が必要ではありますが、それ以前に伝統的な教養教育が大切であることを我々は忘れてはなりません。

 跡見学園のステークホルダーに、学長として以下のことをお願いしたい。保護者には「子離れ」を、教員には「教育の基盤となる研究」を、校友には「有形・無形のご支援」を。

 私は、桃李の会の会報『おとずれ』が洗練されたデザインであることに、常々感心しておりました。また、桃李の会のホームページが更新を怠らずになさっていることに、驚きの気持ちを持って接してきました。
役員の皆さんのご努力に敬意を表します。これからも変わらず積極的な活動をなさるよう祈念しております。

<プロフィール>
1947年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
1971年に早稲田大学商学部を卒業。
1975~77年もDAAD留学生としてエアランゲン・ニュルンベルク大学に学んだのち、1979年に早稲田大学大学院商学研究科博士課程を満期退学し、跡見学園女子大学専任講師に就任した。
2002年から4年間、入試部長として入試改革に努め、2006年からの4年間は副学長として新学科の立ち上げに取り組んできた。
専門分野は、ドイツ経済史およびヨーロッパ経済論。
所属学会は、社会経済史学会、政治経済・経済史学会、経営史学会、証券経済学会、鉄道史学会である。
学位論文はドイツ資本主義の空間構成を鉄道建設との関わりで扱った。
主な単著に『ドイツ資本主義と鉄道』(日本経済評論社、2001年)、『ドイツ資本主義と空港』(日本経済評論社、2009年)などがある。

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学校法人跡見学園の新人事をお知らせします。

◆顧問(前理事長) 跡見 純弘 先生

◆理事長・中学校高等学校校長(前常務理事、元学長) 山崎 一穎 先生

◆常務理事(前学長) 嶋田 英誠 先生

◆女子大学学長(前副学長) 山田 徹雄 先生

◆女子大学副学長(前学務部長) 大塚 博 先生

2010年4月より

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桃李(とうり)の由来

「桃李」は跡見学園創立者花蹊先生の雅号の出典「桃李不言下自成蹊」の句に因んだもの。

桃李もの言わざれども 下(した)自(おのずか)ら蹊(みち)を成す
〔史記 李将軍伝賛〕

桃や李(すもも)は何も言わないが、美しい花にひかれて人が集まり、その下には自然に道ができる。
徳のある者は弁舌を用いなくても、世の人はその徳を慕って集まり、帰服することのたとえ。<大辞林より>

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