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企画展「近現代絵画収蔵品展」・「第13回 跡見OG書道展」開催のお知らせ

2019年6月18日

2019年6月19日(水)より7月31日(水)まで、企画展「近現代絵画収蔵品展」・「第13回 跡見OG書道展」を同時開催いたします。

展示室1では、花蹊記念資料館収蔵品のほか、美術評論家で跡見学園短期大学学長、町田市立国際版画美術館初代館長であった久保貞次郎氏からのご寄贈作品、卒業生・卒業生の会などからご寄贈された作品を中心に展示いたします。
久保貞次郎氏は、文豪ヘンリー・ミラーに深く傾倒し、画家としてのミラーに注目しその絵画の紹介に尽力し、ミラー版画の版元となりました。また、北川民次や池田満寿夫、靉嘔、瑛九、竹田鎮三郎、木村利三郎、福沢一郎、木内克らの作家達を見出し、支持してきました。1956年には「よい絵を安く売る会」(小コレクター運動)を起こしました。オリジナルの美術作品を3点以上所有する人を「小コレクター」と呼び、美術に親しむためには≪見るだけでなく、作品を持つことだ≫という考えのもとに、多くの美術愛好家を作りました。一方では、才能ある新進の作家たちに版画を作らせ、それを安く頒布する運動を起こし、またその若手作家の生活も支えました。靉嘔、跡見泰、池田満寿夫、今泉篤男、オノサト・トシノブ、キース・ヘリング、北川民次、木内克、草間彌生、長谷川潔、伴勝雄、福沢一郎、ヘンリー・ミラーなど久保貞次郎氏と関係の深い作家も含め、13名の作家をご紹介します。

また、「跡見泰の絵葉書」は、平成21(2009)年跡見泰の長男輝弥の妻跡見佳代氏からご寄贈いただきました。跡見泰は跡見花蹊の甥にあたり、洋画家です。東京美術学校で黒田清輝に師事し、跡見女学校と跡見短大では洋画を担当、理事も務めました。泰は旅の途中多くのスケッチを残しています。『日本名勝写生紀行』は、明治39(1906)年から5巻が中西書店から発行され、のちの「光風会」を創立する小林鍾吉、中澤弘光、山本森之助、岡野榮、跡見泰の5名が各地を旅した様子をふんだんな挿絵で紹介しています。今回展示「跡見泰絵葉書」はその旅の途中でスケッチし、跡見花蹊や妻壽子宛に旅の近況として書かれたものではないかと推測されます。これらのスケッチは跡見泰の作品の土台となり、大変興味深いものです。

展示室2では恒例になりました『第13回 跡見OG書道展』を開催いたします。歴代の「跡見」の卒業生が機関、世代を超えて交流できる場として、文学部教授 横田恭三先生の監修のもと平成19(2007)年にスタートしたこの展覧会も、今年で13回目を迎えました。
今回は、臨書や創作の軸のみならず様々な形態で表現された力作11点が集まりました。花蹊先生から受け継がれた跡見の書の流れを感じていただければ幸いです。また今年も横田恭三先生より賛助作品として貴重な作品をご提供いただきました。
展示室1で同時開催の近現代絵画作品と併せてご覧いただき、それぞれの作品に込められた創造の世界をご堪能ください。

企画展 「近現代絵画収蔵品展」(展示室1)
    「第13回 跡見OG書道展」(展示室2)
・会場:跡見学園女子大学花蹊記念資料館
・会期:2019年6月19日(水)~7月31日(水)
・開館時間:9: 30~16:30
・休館日:日曜・祝日 入館無料
※ただし7/21(日は開館


近現代絵画収蔵展(単独)


OG展ポスター

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