マネジメント研究科 マネジメント専攻〔修士課程〕
教育理念
マネジメント研究科は、 企業、公共、文化、生活環境など幅広い分野でのマネジメントを実践的に学ぶマネジメント学部を基礎として設置されたものです。マネジメント研究科では学部卒業生や社会人を対象とし、実践的で総合的なマネジメント・マインドを十分に具え、多様な職業領域で指導的役割を果たし、そこで高度なマネジメント能力を実際に発揮することのできる人材を養成します。具体的には、一般企業のエグゼクティブ(経営幹部)・管理職や起業家、行政機関や公的機関、NPO/ NGOなどの幹部職員などにふさわしい人材の育成を目指しています。また、マネジメント研究科は社会人にも広く門戸を開いており、様々な経験を積んでもう一度学び直したいという社会人の入学も歓迎しています。
特色
多数の実務家出身教員
教員の約半数は、行政・実業界・文化事業等におけるマネジメント経験を有する実務家出身です。優れた教育研究業績を有す る教員とともに、実践的かつ理論的なマネジメント能力を持つ人材を養成しています。
学会活動
社会デザイン学会に所属し、研究成果を学会で発表することを奨励しています。
カリキュラム構成・修了要件
【 】単位数
1年次 | 2年次 | |||
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[春学期]第1セメスター | [秋学期]第2セメスター | [春学期]第3セメスター | [秋学期]第4セメスター | |
必修 |
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特論科目 |
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修了要件
大学院に2年以上在学し、30単位以上(内訳は下記のとおり)を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、本大学院の行う修士論文の審査および試験に合格することとする。
マネジメント専攻修了要件単位数内訳通論科目4単位、特論科目18単位以上、演習科目8単位修得しなければならない。
授業科目紹介
リスクマネジメント通論
佐藤 敦
身近なリスクからビジネスまで、歴史的視点も含めリスクマネジメントのあり方を学び、分析する。実感を伴った学びのため、事例を映像などで紹介し、事例分析を行い、リサーチ力、分析力、議論・発表力、レポート力を身につける。視点として、コンプライアンス、裁判(法務)、メンタル不全(心理学)、保険(金融)、国際交渉・戦争・テロ(政治)、災害など幅広い分野からアプローチする。
人材マネジメント
崔 勝淏
人材マネジメントにおいては、仕事に従事する人々の様々な働き方・働かせ方の特徴と多様なレベルでの人的資源管理について検討します。組織の様々な側面から日本の企業社会における人材育成や能力開発(キャリア形成)についても学生と議論したいと考えています。また、昨今の日本の企業における非正規雇用を含む日本の雇用の問題についても検討。そして日本の企業におけるグローバル人材のあり方や諸条件についても検討することを試みます。
サステイナブルマネジメント
宮崎 正浩
企業はその社会的責任(CSR)として気候変動などの地球環境や途上国の貧困等の問題の解決に取り組むことが求められております。本講義では、企業が自社のみならず原料採取から廃棄までのサプライチェーン全体において環境や社会へ与えている負の影響を軽減するとともに、世界の持続可能な発展にビジネスとして貢献する持続可能なマネジメント(サステイナブルマネジメント)を構築する方法とその先進事例や課題について学びます。
経済予測論
山澤 成康
この講義では、経済学を利用した予測手法を身につけます。経済予測の基本は国内総生産(GDP)の予測ですが、同じGDP 予測でも2-3 年先の短期予測と、10-50 年先の長期予測では予測手法が異なります。目的に応じて予測手法を取捨選択できるようになることを目指します。また、景気の予測や人口の予測、個別企業の売上予測や株価の予測など、予測には様々な種類があるので、指標に応じた予測手法も検討します。
財務マネジメント
山田 秀樹
公共部門に共通するマネジメントについて、主として予算などの財務面からアプローチします。中央レベルの組織が、それぞれどのような課題に取り組んでいるのかを相対的に明らかにしたうえで、そのような政策の必要性やそれを支える仕組みについて整理します。現状を分析するとともに、問題点について考察します。より具体的には、日本の国家財政が対象となりますが、金融政策とも大きな関わりがあります。
都市環境論
村田 あが
都市環境の持続可能性について、国内外の事例をもとに検証します。それぞれの事例の思想と手法、効果を理解し、身近な都市環境の持続可能性について考察し、提案できるようになることを目的とします。気候風土や歴史、文化、政治経済、自然災害や紛争など、様々な与条件により、都市環境がどのように形成され、変貌するのかを把握し、遺すべきものと更新・進化するべきものについて考える力を身につけます。
文化マネジメント
曽田 修司
時代や社会情勢の変化とともに、人々の関心や選好が変化し、ある文化圏において従来重視されてきた文化的価値の決定に変化がもたらされる可能性に着目し、文化と社会の関係をマネジメントの視点から再考します。また、より多くの人々が主体的に文化芸術活動に参画し、創造性の次元を高めていくような施策及びその決定システム等について考えます。
マネジメント演習
山澤 成康
経済学は特定の対象を分析することに特徴があるのではなく、効用最大化、利益最大化など分析手法に特徴があります。逆にいえば、分析対象は何でもいいということで、「結婚の経済学」もあれば「おたくの経済学」もあります。どのようなテーマでも、それをデータとして表わし、経済理論を背景にして分析していけばよいわけです。この演習では、統計的な仮説検定を軸に、理論を検証する方法を考えていきます。
マネジメント演習
曽田 修司
文化は、私たちが生きていくうえで、なくてはならない大切なものです。しかし、何故、「なくてはならない」と言えるのかを他の人たちに向かって説明することはなかなか容易ではありません。そこで、われわれの顧客は誰か、われわれのミッションは何か、われわれに求められる成果とは何か、というドラッカーの問いから、文化マネジメントの大切さを考えてみます。
その他の授業の詳細は電子シラバスでご覧いただけます。