跡見学園の歩み
校歌
校歌「花桜」
現在歌われている校歌「花桜」は、跡見花蹊女史の号にちなんで作詞され、 1900(明治33)年の跡見学校卒業式にて歌われて以来、跡見学園歌として今日まで歌いつがれてきたものです。
作詞は大和田建樹(おおわだたてき)先生(国文学者で「鉄道唱歌」の作詞者として有名)、作曲は多久毎(おおのひさつね)先生(宮中雅楽の家元)です。
この校歌によって、「さくら」は跡見の象徴として定着し、親しまれてきました。
花桜 (校歌)
大和田 建樹 作詞
多 久毎 作曲 伊達 愛 編曲
- 学びの庭に咲きにほふ
やまと心の花ざくら
かざせやかざせもろともに
御代のめぐみの露そへて - へだてぬかげに生ひそだつ
おなじ学びの姉いもと
とけやつぼみの花のひも
雨のなさけを母として - もゆる草葉の野べひろく
教へにもるる色もなし
花のしたみちあととめて
なほ分け入らむ奥までも
会歌「泉の歌」
昭和30年代、二代校長跡見李子の米寿祝賀会で披露された「泉の歌」は今は中高の生徒会の歌として歌われています。
泉のうた (会歌)
伊藤 嘉夫 作詞
明本 京静 作曲
- すももあり 花さけり
わきいづる いづみのほとり
花のかげ 風のひかり
小鳥来て のんどうるほし
そよかぜに さへづりかはす
草しきて 友ようたへや
いざ いざ いざ 春のめぐみを - いづみあり 年へたり
こけむせる 岩間をさきて
雲のかげ 星のにほひ
とこわかの いのちのいづみ
わきあふれ あふれあふるる
袖ひぢて 友よむすべや
いざ いざ いざ 清きいづみを - 年ごとに 花はさき
つねきよく 泉はわけり
花ぐはし やそのをとめ
行きかよひ いづみを汲むに
おのづから こみちは成りぬ
もろともに 友よたたへむ
いざ いざ いざ とはのいのちを
学歌「紫の一もと」
1965(昭和40)年の大学開学式で披露された記念歌で、悠久の地に創設された若い学生たちの声とその未来に満ちた大学の讃歌として歌い継がれています。
紫の一もと(学歌)
伊藤 嘉夫 作詞
明本 京静 作曲
- 紫(むら)草(さき)の一(ひと)もと
ゆかりのいろに咲けば
武蔵野のこヽを占めて
漁(すなど)り 耕(くさぎ)り
生活(たつき)せり
繩文 弥生の 民
いづみ 丘をめぐり
朝日の直射すところ
跡見 跡見 わが母校 - 武蔵野の逃(にげ)水(みず)
すヽきの叢(むら)に消えて
春野焼く野火の炎(ほむら)
さ走り 横こぎり 兎逃(に)ぐ
若やぐ いのちは 春
花は 丘をめぐり
林に 鳥啼くところ
跡見 跡見 わが母校 - 不易(ふえき)なる 天地(あめつち)
星離(さ)り月は逝(ゆ)けど
見はるかす富士は清し
紫にほへる をとめたち
書読み 集へる 時
希望(のぞみ) 丘にみちて
天つ日 かがやくところ
跡見 跡見 わが母校 - 槻(つき)わか葉 あかるく
芝生の みどり さやか
たづさへてをとめ行くに
湧きつぐ歌声にほひたち
木ずゑにむらがる 鳥
いのち 丘にみちて
夕陽の たださすところ
跡見 跡見 わが母校