跡見学園の歩み

学園理念

幕末から明治初期という激動の時代に女子教育を志した花蹊の教育理念は、西洋から到来した学問のみに頼ろうとする明治政府の方針とは異なり、日本の伝統的な文化をも取り入れながら、知育のみに偏らない情操教育を通じて、豊かな教養と高い人格を持ち、自律し自立した精神をそなえた近代的な女性を育成し、もって天下に有用な人材として送り出すことでした。

本質を見抜く目[真善美の判断]、何かを創造できる手[表現と伝達]、主体の確立 →3つが1つとなり、自律・自立した女性となる
『跡見花蹊教育詞藻』(1995年 学校法人跡見学園)

跡見花蹊は、教え子たちを実の娘のように慈しみ、女性として、人としてのあり方を教え導きました。女性の美徳や品格、人生をよりよく生きるための知恵、学問や芸術を学ぶ姿勢、そして将来妻や母になった時の心得。花蹊の残した言葉は百年以上の時を超えて、今を生きる私たちの心にも響くものばかりです。