PROFILE

森 まり子 教授

Mori Mariko
所属  文学部 人文学科
専攻分野  中東近現代史、政治思想史
森 まり子

研究のテーマと内容

紛争地の政治の歴史学的研究

中東を中心に民族紛争、宗教・宗派紛争の研究をしています。日本近代史との接点にも関心があり、近年はグローバルな視点から米国と中東の歴史的関係や民主化の問題に関する研究もしています。

学生時代の思い出

民族問題やナショナリズム、外交史に興味がありました。中東をフィールドに選びましたが、本来の関心はナショナリズムや国民形成にありました。大学時代は東洋史、国際関係論、政治学のゼミにはまっていました。大学では茶道と合唱(1年のみ)のサークルに入っており、バッハをピアノで弾くのも鑑賞するのも好きでした(最近もリヒター指揮のマタイ受難曲にはまっています)。能楽など古典芸能も好きで、高校時代は中国文学か国文学を専攻したいと考えていました。学生時代から料理が好きで、味わいながら18~19世紀の英国の古書を読みふける時間が最高の幸せです。旅も好きで、木々や花々の観察に喜びを感じます。

受験生に一言

就職は気になると思いますが、実は回り道こそが人生を豊かにします。大学の学問はメーテルリンクの小説「青い鳥」の夜の女王の宮殿にある鍵のかかった部屋を、鍵束を与えられて一つ一つ開けるようなものです。鍵束を差し上げますのでそれで未知の部屋を開けてみて下さい。夕闇色の花が咲き乱れる花園が隠されているかも知れません。この言葉が気になる方、その喜びを一緒に探求しましょう。卒業時にはきっと意味が分かるようになります。