学生時代の思い出
大学時代に海外に行ってみたかったのですが、当時、あまり観光で行かないようなフィリピンで調査をするという文化人類学のゼミに魅力を感じ、その調査で先住民の人たちの文化に触れ、彼らのことをもっと知りたいと思い大学院進学を決めました。
フィリピンの先住民社会を主なフィールドとし、先住民の権利やジェンダー、国際移動の問題について研究しています。最近は特に、戦前フィリピンへ渡った日系人と先住民、本土の日本人との関係性をテーマに研究を進めています。
授業では世界のさまざまな文化を扱いますが、学生さんに具体的なイメージを持ってもらうため、宗教の回では本物の呪具や護符を使って説明しています。
文化人類学・民俗学に興味のある学生が集まっています。ゼミ生とは卒業後も交流があり、先日は4年前の卒業生の結婚式に参加しましたが、とても感動的でした 。
人類学的な研究の基本はフィールドワーク。授業には自身のフィールドワーク体験にもとづく話を多く盛込んでいます。フィールドでは、現地の人々との親和的関係をいかに築くかが大切です。
新座の研究室にはフィールドワークや海外旅行の時に買ったり、もらったりした異文化の人形や民族衣装、民具などのコレクションがたくさん飾ってあり、とても楽しい空間になっています。
大学生の時に流行りにのって始めたスキーは今も続けています。昔ほどはバンバン滑らなくなりましたが、最近では山形の蔵王や北海道などに行ってきました。
趣味と実益を兼ね、東アジアと東南アジアの国によく旅行に行きます。両地域でまだ行ったことがないのは北朝鮮とモンゴル、東ティモール、ミャンマーです(写真は台湾)。
大学時代に海外に行ってみたかったのですが、当時、あまり観光で行かないようなフィリピンで調査をするという文化人類学のゼミに魅力を感じ、その調査で先住民の人たちの文化に触れ、彼らのことをもっと知りたいと思い大学院進学を決めました。
現代社会に生きる私たちにとって「異文化理解」はきわめて重要なテーマです。そうした異文化理解の方法を、私の担当する文化人類学の講義はもとより、大学でのさまざまな人との出会いや経験を通して学んでほしいと思います。