◆教員 日本の学校は大きく公立学校と私立学校に分かれる。教員になるため にはどちらも免許の取得が必要だが、採用に至るプロセスは異なる。 ◆公立学校の教員採用について 公立学校の教員採用は、各都道府県ないしは政令指定都市の教育委員会によって実施される 「公立学校教員採用候補者選考試験」に合格しなければならない。受験資格および受験手続 については、各都道府県の教育委員会担当部局に問い合わせるか募集要項を請求する。 詳細は各都道府県で異なるが、基本的には7月に1次試験、8月以降に2次試験が行われる。 1次試験の内容は、教職教養、一般教養、専門教養など。2次試験では論作文、個人・集団 面接、集団討論、模擬授業、適性検査、実技試験などが行われるのが一般的。 ◆私立学校の教員採用について 私立学校の教員になる主な方法としては、 公募に応募する、関係者による推薦・紹介 (縁故採用)を受ける、「私学教員適性検査」 を受験する、の3つがある。私学の多い都 市部において、その県の私学協会が実施す る、「私学教員適性検査」で成績優秀者の中 から選考する場合もあるが、検査結果は採 用の参考資料にすぎないことを考慮してお くこと。いずれにしても私立の場合は、公 立のように各都道府県で一括採用試験とい うことはなく、個別に選考している。私立 学校への志望度が高い場合は、非常勤講師 という道もあるので希望する学校へ各自問 い合わせてみるとよい。 ○筆記試験……教職教養(教育原理・教育心理・学習指導要領・教育法規・教育心理・教育史・教育時事) 一般教養(人文科学・社会科学・自然科学) 専門教養(専門教科全般についての教科) 論作文(主に教育に関するテーマを課題とした論述試験/400字~1,000字程度) ○面接試験……個人面接・集団面接・集団討論・模擬授業・場面指導など (志望動機・本人のこれまでの経験・教育に対する考えなど) ○実技試験……中学・高校の技能教科(体育・技術・家庭・美術・音楽など)および英語の受験者に 対して、実技試験を課す自治体もある 中高英語(ディスカッション・リスニング・英会話など) ○適性検査……YG検査やクレペリン検査など 2月上旬~ 3月下旬 4月上旬~ 6月下旬 7月上旬~ 7月下旬 8月上旬~ 9月下旬 9月下旬~ 10月下旬 1月下旬~ 3月上旬 募集要項(願書)配布 赴任校の決定 1次試験 2次試験 最終合格発表(名簿登載) 願書受付 公立学校教員採用試験の流れ ※採用スケジュールは各機関で異なるので注意 職種研究 PLACEMENT GUIDE 22
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