跡見学園女子大学 情報科学芸術センター(AISAC)開設記念シンポジウム「AIとアートの新しい地平へ」

2026年4月、跡見学園女子大学 文京キャンパスに「情報科学芸術センター(AISAC)」が誕生します。生成AI技術がアートやサイエンスと交差し、知のあり方そのものを問い直す時代。本センターは、AIを「思考と創造のメディア」として捉え、アート表現を通して、人間・AI・生命の関係を再構築する研究・教育の拠点を目指します。

開設を記念し、センターの理念と活動を広くご紹介するオープニングシンポジウムを開催します。本シンポジウムでは、跡見学園女子大学情報科学芸術センター長・池上高志による基調講演、アーティスト・長谷川愛氏による特別レクチャーに加え、センターのメンバー(クワクボリョウタ、徳井直生、升森敦士、三野新)がそれぞれの実践と研究の「今」をショートトークで紹介します。

シンポジウムの結びには、登壇者全員によるディスカッションを行い、「AI時代にアートを学ぶ意義」について深く掘り下げます。AIとアート、そしてAI時代の教育に関心をお持ちの皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

開催情報

日時:2026年4月24日(金曜) 16:00~20:00
会場:跡見学園女子大学 文京キャンパス 2号館1階 ブロッサムホール 
対象:一般・学生、高校生(参加無料・要事前申込)

お申し込みフォーム

スケジュール

時間内容
16:00開会・センター紹介 「AISACが目指すもの」
16:10基調講演 池上高志
16:40ゲストレクチャー 長谷川愛さん
17:10教員ショートトーク × 4本
17:50休憩
18:00パネルディスカッション (40分)
18:40質疑応答・閉会
19:00交流会

各セクション詳細

開会・センター紹介

跡見学園女子大学情報科学芸術センター長・池上高志によるAISAC設立の経緯と理念の紹介。

基調講演:池上高志

タイトル: AI時代の「問い」をつくる:誰もが科学者でありアーティストである未来へ
本センターは,アートと情報科学の交差点に立ち,生命的社会と技術が交錯する時代において,新たな認識の枠組みを構築する研究・教育の場として設立される.高度に発展した社会や技術は生命的となり,AIやロボティクスもまた単なる道具ではなく,「考え,創造する主体(エージェント)」として位置づけられる.いまや,誰もが科学者にもアーティストにもなれる時代となってきた.本センターはその可能性を現実のものとする場である.とりわけ,大規模言語モデルが示したように,我々は「問いそのものを設計する(Engineering of Questions)」という新たな思考様式を獲得する.そのためのセンターである.科学とアートを往復しながら,自ら問いを立て,新しい知を創造する体験を提供する.そしてここから,まだ名前のついていない問いと,まだ存在しない未来を,自らの手で立ち上げていく.

 ゲストレクチャー: 長谷川愛さん

タイトル: 私たちの可能性を広げるために――AI時代におけるアートとスペキュラティブな想像力

教員ショートトーク

  1. クワクボリョウタ 「あたらしい「拙さ」に向けて」
  2. 徳井直生 「創り続けるためのAI」
  3. 升森敦士 「AIは生命になるか?」
  4. 三野 新 「「私」があり続けるために」

パネルディスカッション

テーマ:「AIの時代に、アートを学ぶとはどういうことか」
登壇教員全員+モデレータ。学生・一般からの事前質問も募集。

プロフィール

ゲスト: 長谷川愛さん
アーティスト。 バイオアートやスペキュラティヴ・デザインと呼ばれる領域にもかかる、生物学的課題や科学技術の進歩をモチーフに、現代社会に潜む諸問題を掘り出す作品を発表している。代表作に(不)可能な子供、Human X Shark、I wanna deliver a Dolphin…など。IAMAS、RCA、MIT Media Lab卒。慶應義塾大学理工学部准教授を経て、2026年度より山梨県立大学 国際政策学部教授。森美術館、The XXII Triennale di Milano、MoMA、MoCA上海、National Museum of Women 等国内外で展示を行う。著書「20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業 」を出版。

跡見学園女子大学情報科学芸術センター長:池上高志
元東京大学大学院総合文化研究科教授/理学博士(物理学)
東京大学大学院理学系研究科修了。専門は複雑系科学および人工生命(ALife)。コンピュータシミュレーション、ヒューマノイド《Alter》、化学実験、さらにテトラヒメナやアリなどの生物集団の解析を通じて、「生命とは何か」を動的システムとして探究している。近年は、大規模言語モデル(LLM)を用いたアンドロイドの制御や、生命システムのモデル化に取り組む。また、科学とアートを横断する活動でも知られ、渋谷慶一郎との音響インスタレーション《filmachine》や、アンドロイド《Alter》を用いたオペラ《Scary Beauty》、傀儡神楽、Mind Time Machineなど、実験的プロジェクトを多数展開している。著書に『動きが生命をつくる』『人間と機械のあいだ』など。株式会社Alternative Machine取締役。

跡見学園女子大学 特任教授:クワクボリョウタ
メディアアーティスト / Perfektron
筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。IAMAS卒業。1998年より電子デバイスを素材とする道具的なインタラクティブ作品の制作・発表を開始し、独自の「デバイス・アート」を確立した。代表作として《ビットマン》《ニコダマ》などがある。2010年以降は、移動点光源を用いた動的な影像による現象学的なインスタレーション《LOST》シリーズを国内外で発表している。ソロ活動のほか、山口レイコとのユニットPerfektronとしても活動し「デザインあ展 neo」(2025年)の展示構成などを手掛ける。

跡見学園女子大学 特任教授:徳井直生
アーティスト / 研究者 株式会社Qosmo 代表取締役、株式会社Neutone 代表取締役、滋賀大学客員教授
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。AI(人工知能)を用いた人間の創造性の拡張をテーマに、研究と作品制作の両面で活動。2009年にQosmoを設立し、AIを用いた音楽生成やインスタレーション、パフォーマンスを展開。2023年にはAI楽器の開発を手がけるNeutoneを設立した。著書『創るためのAI — 機械と創造性のはてしない物語』で大川出版賞を受賞。AIと人間の共生による新しい表現のあり方を国内外で発信し続けている。

跡見学園女子大学 特任教授:升森敦士
人工生命研究者 株式会社Alternative Machine 代表取締役
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。学術博士。専門は人工生命(ALIFE)。培養神経細胞や植物などの生体とロボットをつなげたハイブリッドシステムやヒューマノイドロボットを用いて、自律性、エージェンシー(主体性)に関するテーマで研究を行うとともに、デジタルファブリケーションの領域でも自己組織的にかたちが組み上がるセルフアセンブリシステムの研究を行っている。人工生命の理論、AI、デジタルファブリケーションやブロックチェーンの技術などを統合することで人工生命を社会に実装することに挑戦している。Alternative Machine として多数のアート作品の制作も行う。

特別研究員:三野新
写真家 / 舞台作家 / アーティスト
福岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業、2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。自ら撮影した写真や映像を起点にフィクションを構築し、身体や多様なメディアを介して発表する領域横断的な活動を展開。周縁化された場所の記憶や風景を繋ぎ、その中間項を前景化させることをテーマとする。主な作品に、第19回AAF戯曲賞特別賞を受賞した『うまく落ちる練習』など。主な著作に『外が静かになるまで』(十和田市現代美術館, 2025)など。2022年にはアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)の招聘でニューヨークに滞在。

お申し込みフォーム