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クラス会だより

軽井沢・脇田美術館訪問とクラス会

3生 渥江富子

金木犀の花香る十月十二日、十三日の両日久しぷりに還暦以来のクラス会を一泊旅行にて開催いたしました。

お目にかかるのを楽しみにしていた脇田和先生は、生憎十一月に日動画廊での展示会のご準備のため、お留守で叶いませんでした。 けれども、今年は脇田美術館開館十周年記念として、大きく展示替えをしておられ、未発表の素敵な作品を沢山拝見することができました。

とても九十二歳とは思えない先生独特のぬくもりのある色違い、瑞々しい感性の溢れた作品の数々に出会うことが出来、参加者一同至福のひとときを過ごすことができました。

四十七年前、短大のあの小さなお教室でふれた先生の暖かな眼差しなどを想い出しつつ、その日の夜は万平ホテルにて夕方六時からクラス会という運びとなりました。

懐かしい友との久しぷりの再会、ちぎり絵でご活躍の佐藤せつさん、また鹿児島から、いわきからお忙しい中十一人参加していただき、おしゃべりはもとより、お酒の量も大分はかどり、大変心和むクラス会でございました。

私達もそれぞれに齢を重ね、人それぞれでごさいますが、親の世代を見送り、また最愛のご主人を看病の上見送られたり、さらに現在自分自身も老後に向きあう不安やすぐれない健康状態などの近況をこもごもに語り合いました。 並々ならぬご苦労を経験した方々の道のりは、決して半端なものでなかったことと推察されました。 こんな逆境の中からも限られた人生を必死にそれぞれが努力を重ねてたえぬき、愉しみながら生き生きと年輪を重ねる工夫をしていらっしゃった前向きの姿勢には、お互いに大変励まされました。

本格的な紅葉の季節にはまだ少し早い軽井沢の秋でしたが、木々、周囲の風景、自然のすべてが私達に微笑みかけてくれたような本当に楽しい一泊のクラス会でございました。

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6期家政科(三十二弥生会)

6家 高橋美恵子

歴史を偲ばせる名所の数多く点在する紀尾井町を、間近に控えた赤坂見附の“皆美”におきまして、十月二十日、私共家政科第八期三十二弥生会のクラス会を、二年振りに開催いたしました。

東京の奥座敷といわれる町の中で、静かな日本庭園を眺めながら、松江料理に舌鼓をうち、私共二十一名は、今世紀最後の集いに、何か特別な感慨を覚えつつ、お目にかかれたことの嬉しさなど、賑やかに語り合いました。

今回、何年振りかのお久しい方がご出席になり、お顔はわかるけれどお名前が出てこなくて、としばらく考えこんでいらっしゃる場面もあったりして、皆様ひととき学生時代に戻ってしまわれました。

この度ご欠席の方々からは、ご丁寧に近況を書いていただき、皆様方となつかしく一枚一枚拝見いたしました。 次会の幹事さんも心よくお引受けいただき、二年後又皆様方と元気でお会いすることを、かたく約束して、秋雨の煙る中、お別れいたしました。

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ミニクラス会

7文 本田篤子
石橋伊都子

十二年十一月十一日、銀座東急ホテルで、文科七期のクラス会をいたしました。

前の年にやったばかりのせいか、まだまだ皆様現役でお忙しいのか、八名のミ二クラス会でした。

お元気な小松先生を囲んで、和気あいあいの楽しいクラス会、また今回は、山下さんの藍綬褒章受章や跡見校友会桃李の会の幹事長になった話等、嬉しいお話もありました。

少人数のクラス会も悩み等ざっくばらんに話し合えて良かったと思います。

これからはクラス会は毎年開きましようということで今年の幹事さんも決まりました。 今年は地方の方も是非ご出席下さいます様、お待ち致しております。

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英文専攻 英語海外研修8年後の再会
二〇〇〇年 夏

43文(英)A 鶴岡三穂

見覚えのある懐かしい顔ぶれが続々と跡見の視聴覚教室を埋めてゆ<――。

二〇〇〇年八月十二日土曜日、午後四時から一九九二年度「英会話C」のクラス会が開催されました。 このクラス会は、八年前、私たちがアメリカのシアトルにホームステイした際にお世話になったPaul&LiGoduin夫妻が来日したことに伴い、担当教授である武本先生が企画されたもので、お盆休みの幕明けとも言える日時にも関わらずほぽ全員のクラスメイトが一堂に会し、楽しい一時を過ごしました。

まずは約一ヶ月間に及んだホームステイのスライド上映から始まりました。

当時の記憶は未だ鮮明に脳裏に焼き付いていると思っていましたが、武本先生のシャッターに切り取られた一コマ一コマのスライドは、私たちの想い出に更に鮮やかな色を上塗りしていきました。 ウェルカムパーティー、毎日通った教会、授業風景、シアトルの大自然、ホストファミリー、そしてまだ幼い顔つきの私たち。 武本先生の変わらない張りのある声と、スライドが変わる度に湧き起こる歓声で私たちはあの頃の一体感をすぐに取り戻すことができました。

スライド上映後、写真の好きだった武本先生だけあって、集合写真の撮影タイムも用意されており、幼い顔つきのスライドぱかりだった九二年度「英会話C」に、大人の女性へと成長した私たちのスライドを新たに増やすことができました。

その後、近くの中華料理店へ場所を移し、英語、日本語織り交ざっての近況報告会となりました。 「英会話C」で武本先生からこ指導いただいた『世界を見る目』は確実に私たちの人生に影響を与えており、卒業後留学を終え、現在は世界を相手に仕事をする人、今なお勉学を続ける人など活躍の場は数知れず、そしてこれから海外へ武者修行を計画している人も居り、私たちが八年前にどんなに貴重な一ケ月を過ごしたかを改めて思い起こしました。

最後に、武本先生が『与える』重要性のお話をされましたが、武本先生をはじめホームステイの成功に尽力していただいた方々に私たちは知識・精神・時間など多く のものを与えられたのだということを今だからこそ正確に理解できたような気がします。 今後もホームステイでの体験と武本先生から受け継いだ精神は、私たちの人生の礎となりゆくことでしよう。

数年後、また笑顔で再会できることを楽しみ、そしてクラス会を企画・開催していただいた武 本先生にこれを機会にお礼申し上げ、今後の先生の更なるご活躍をお祈り申し上げます。


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