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新年のご挨拶

教育環境をさらに充実させ、
教育の質的向上を図っていきます

跡見学園理事長 山崎 一穎

 新年おめでとうございます。

 早いもので、理事長を拝命してから一年が経過しました。

 理事長就任時に私は、跡見学園が今後存在意義の高い私立学校として生き残っていくには教育の質的向上が不可欠であり、それを財政面から保証する確固たる経営基盤を確立することをめざすと申し上げました。

 そのためにまず、今後10年間にわたる学園の財務をシュミレーションしました。そして、前女子大学学長の嶋田英誠先生に、跡見の教育面での監査を担当する教学担当常務理事を務めて頂き、中学・高校から大学、大学院までの一貫した跡見の教育の見直しをお願いしています。

 このようにして財務・教育両面から学園の現状を再検討し、長期計画に基づいて、どの時点で何に投資していくべきかを決断していく計画です。

 ハード面においては、2015年に創立50年を迎える大学の新座キャンパスの再開発をどうするかという課題があります。というのも、近年は大学の都心回帰の動きが顕著となっており、本学も恵まれた立地条件にある文京キャンパスに大学の機能を集約するというプランも考えられるからです。

 しかし、文京キャンパス再整備となれば、高層校舎の建築が必須となります。それが建築基準法上可能かどうか。これまで築き上げてきた地元・新座市との交流もないがしろにはできません。果たしてすべての機能を文京キャンパスに集約させることが最良の選択なのか、財務状況とも考え合わせながら、じっくり検討していきたいと思います。

 大学では、学部・学科の改組拡充も検討事項の一つです。
今年度開設された文学部現代文化表現学科、マネジメント学部観光マネジメント学科の2学科は、幸い多くの志願者が集まりました。闊達で積極的に行動できる学生が数多く入学し、学内が活性化しているようです。
2学科の成功を踏まえ、今後、社会の動きなども勘案しながら、どのような学部・学科が跡見にふさわしいのか、大学全体で考えていかなければなりません。

 中学校・高等学校でも、公立の中高一貫校が次々と生まれ、進学指導重視に舵を切る中で、私立学校の存在意義が問われています。
本校では、学力のボトムアップを図ることを目的に、2008年度から7時限目に中1・中2・中3を対象とした補習授業を採り入れました。 今年度からはこれに加えて、高3に希望制の難関大学受験クラスを設けました。 さらに、ネイティブスピーカーによる中1から高2までを対象に英語特別クラスの授業もスタートするなど、生徒のモチベーション向上に向けて教育内容の充実を図っています。

 学園の教育・研究や財務などの情報を、外部に公表していくことも、学校法人としての社会的責任です。
文部科学省中教審大学分科会が、大学の質保証を確保するための方策として教育情報の積極的な公表を促すなど、教育機関の情報公開は時勢の趨勢となっています。
こうした状況に対応すべく、本学園でもホームページなどを通じて、これまで述べたような学園の教育の質的向上に向けた取り組みを積極的に発信し、生徒や学生、保護者の皆様の期待に応えていく所存です。

 学園関係者の皆様方の一層のご協力とご理解をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。


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