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女子大学に新学科を設置

跡見学園女子大学では2010年度に、現代文化表現学科観光マネジメント学科を新たに設置します。
女性のライフデザインを広げる、実学的なカリキュラムの中身をご紹介します。

新学科紹介総論 新学科設置にあたって

跡見学園女子大学 学務部長 大塚 博 教授

跡見学園女子大学は昭和40年に開学しました。以来、国文学科、美学美術史学科、英文学科、文化学科の4学科よりなる文学部単一の大学として女子高等教育を担ってきました。
その本学が第二の学部としてマネジメント学部を設置したのは、平成14年のことです。同時に、文学部には新しく臨床心理学科を増設するとともに、それまでの4学科を統合・拡充して人文学科と改組しました。
人文系の学部一つだった本学が、経営系の学部と心理学系の学科を併せ持つこととなり、跡見学園女子大学にとっては第二の開学とも言うべきものでした。この時発足したマネジメント学部マネジメント学科は日本の女子大学としては初めての学部学科で、女子教育にマネジメントの言葉を定着させました。

現代の女子高等教育にふさわしい教育組織の確立を目指して大胆な改革に着手した本学は、この4年後の平成18年、併設の短期大学部の閉学を機に、その入学定員や教員組織をも活用しつつ、新学科を増設しました。
文学部にはコミュニケーション文化学科、マネジメント学部には生活環境マネジメント学科の二つの学科です。現代社会の多様化に対応し、両学部の一層の充実をめざしたものでした。

そして、来年、平成22年、跡見学園女子大学は女子高等教育機関としてのさらなる充実と発展のために、みたび新学科の増設を行います。
文学部には現代文化表現学科、マネジメント学部には観光マネジメント学科の二つの学科です。

現代文化表現学科は、文化表現に関する幅広い教養と実践的な知識を備え、現代社会における文化創造の発展に寄与することのできる人材の養成を目的としています。日本が世界に向けて発信する映画やアニメ、舞台芸術、ファッション、音楽など、現代の文化表現を学んでいく学科です。

観光マネジメント学科は、地域の歴史、風土、文化に根ざした自然的、人文的景観を保全、管理して、幅広く観光立国を担う専門知識と技能を備えた人材の養成を目的としています。観光立国の推進が国の主な施策になっているなかで、いま最も求められている観光とホスピタリティマネジメントを学んでいく学科です。

かくして、平成22年4月、跡見学園女子大学は2学部7学科を擁する大学として、新たなるスタートを切ることになります。

 

文学部 現代文化表現学科

跡見学園女子大学 文学部 横山 太郎 准教授

文学部の四つめの学科として、現代文化表現学科が新設されます。「文化表現」とは、古典的な「文学」や「芸術」だけでなく、文化のより広い領域にわたる表現活動を総称する言葉です。
この学科では、特に19世紀末以降の現代社会が生み出した映画、写真、ファッション、マンガ、ポピュラー音楽、デザインなどの多様な文化表現を学びます。この分野は新たな学問領域として注目を集めていますが、首都圏の四年制女子大学で専門の学科を持つのは本学が最初となります。

現代文化表現学科の教育・研究には、「学問的知識の形成」と「実践的知識の形成」という二つの軸があります。それぞれについて以下に少し詳しく説明しましょう。

「学問的知識の形成」を担うのは、この学科が誇る多彩な講義科目です。
たとえば、現代の文化表現に関する基礎的・理論的な考察をおこなう「文化表現基礎論」「文化創造論」「文化表現の倫理」「女性と文化表現」などの講義や、文化表現の幅広いジャンルの歴史と現状について包括的な知識を獲得する「現代文学概論」「ポピュラーカルチャー概論」「ファッション文化論」「映像芸術論」「マンガ・アニメーション論」「舞台芸術論」「現代建築文化論」「デザイン文化論」「スポーツ文化論」「現代アート論」などの講義があります。現代の文化表現の主要なジャンルを網羅し、それらを理解するための方法論を学ぶことができる、充実したカリキュラムとなっています。

「実践的知識の形成」を担うのは、実習科目と特殊演習科目です。
実習科目では、学生自身が実際に手や体を動かして表現活動をおこないます。映像、演劇、デジタル・コンテンツ、デザインの四分野が用意され、いずれもワークショップ形式で作品を制作します。 こうした科目を置くのは、将来クリエイターを目指す学生はもちろん、それ以外の職種を目指す学生にとっても、作品創造の現場に触れることで、文化表現を単なる知識としてだけでなく、体験的に理解できるようになることが重要と考えるからです。

一方の特殊演習では、実際の文章作成を通じてライティング・スキルの開発をおこないます。これは、本学科の学生の「売り」となる実務能力として「書く力」を打ち出しているためです。
広い意味で文化創造にかかわる企業や団体において求められるであろう文章という観点から、「広告・広報」「編集・ジャーナリズム」「Web・DTP」の三分野を用意しました。

このように、アカデミックな知識と現場の実践的な知識の両輪によって教育と研究をすすめていく点が、この学科の大きな特色です。
そしてこうした学びを通じて、学生達が将来社会の様々な領域で文化の創造と発展に貢献できる人材へと育ってくれることが期待されています。

           
カリキュラム一例
現代社会と文化表現舞台芸術論
近・現代社会における表現文化の変化を、産業社会論、大衆社会論、都市社会論、消費社会論、階層論、若者文化論、サブカルチャー論、多文化社会論、カルチュラルスタディーズなど、社会学的な現代社会論・文化論の視点から概観します。戦後から現代に至る日本の舞台芸術を中心的な対象として、歴史的展開を明らかにしながら、言葉や身体、政治闘争などそこに存在したいくつかの主要な問題を軸に戯曲や映像を通じて作品を分析します。また、舞台の裏側にある社会的・経済的事情についてもプロデューサー的観点から分析を行います。
ライティング特殊演習
(編集・ジャーナリズム)
現代文化表現演習Ⅱ
(モード文化)
ターゲットや情報の内容、ページ構成によって記事を書き分け、わかりやすく、読みやすい文章を書く技術を身につけます。何に気をつけて原稿を書かなければならないのかを考え、読者と媒体の特性をふまえた原稿の作成を習得します。取材、インタビューをするための技術も学びます。ファッションメディアを自ら作成したり、プレゼンテーションすることを体験します。卒論研究を含め、媒体を作り上げる手法やコンセプト、ターゲットを決める判断の基準と視点、プレゼンテーション法などまで、編集力と創造力、そして想像力が磨ける指導を行います。




卒業後に想定される職業は・・・

  • クリエイター
  • ジャーナリスト
  • 営業・販売スタッフ
  • エディター
  • ライター
  • 企画・制作・広報スタッフ

  •  

    マネジメント学部 観光マネジメント学科

    跡見学園女子大学 マネジメント学部 小川 功 教授

    本学創始者・跡見花蹊の下で跡見学校の助教授であった原三渓が横浜の豪商・原家に入籍、都市緑地の価値を認識して私邸(現三渓園)を百年以上も前に市民に広く開放したことは有名です。
    原は先発の奈良・京都等での造園・保勝の技術習得や資材調達に万全の準備をして開園に臨み、本学最初の遠足で園を訪れた生徒は夫妻そろって跡見との縁が深い園主一家のもてなしに感激したと記録されています。家業の貿易の成功で豊富な財力を蓄積した原は書画・建築等にも造詣が深く、画家の支援や古建築の保存・移築を継続するなど、文化財・景観の保全と公開を自ら実践した「地域貢献型観光」の先駆者の一人といえましょう。

    平成22年4月に新設する観光マネジメント学科が目指す理念もこうした跡見ゆかりの先人の志と無縁でなく、各地域の風土・歴史・文化に根ざした自然的・人文的な景観の保全に努めながら、新たな視点にたって観光資源を発掘し、温かいもてなしの心で観光客を誘導・接遇して、最終的には地域の発展に寄与・貢献するサステイナブル(持続可能)な観光を目指すものです。

    同学科は①美しい景観や魅力ある観光資源を見出だし、価値を認識する観光文化、②多くの人々に地域の良さや旅の魅力を伝達する観光振興、③現地を訪れる旅客を実際にお世話し、もてなし、満足を与える観光経営の三分野にわかれます。

    学科新設にあわせて研究、行政、企業等観光の各分野で活躍する人材を教員に招聘するとともに、観光の現場感覚を体得できる実践的な科目を多数用意しました。

    1・2年次の基幹科目である観光学入門、観光政策論、観光産業論、国際交通経済学、宿泊産業論、観光経営論、観光文化論、観光情報論で観光学全般に関する基礎的な知識を一通り体得します。
    2年次には全員に2週間程度の関連業界等での就業体験をするアカデミック・インターンシップが用意されています。
    3・4年次には演習に加え、たとえばホテル・マネジメント、航空産業論、テーマパーク論、ホスピタリティ論、観光まちづくり、観光と鉄道などといった多種多彩な展開科目群の中から選択して学び、観光を中心とする高度なマネジメントをはじめ、企画立案、状況判断、マーケティング、理財、ホスピタリティといった各能力を養成します。

    こうして日本の観光資源を発掘し、開発し、もてなし、世界に発信できる観光立国を担う有為な専門的人材を多数育成します。            
    カリキュラム一例
    観光文化論航空産業論
    国内外の美しい自然や歴史的な文化遺産に関する知識を身に付けるだけでなく、地域が抱える民族および民俗の問題や、テーマパークのような新しい観光資源の展開、スポーツ観戦やエコツアーといった新たな観光文化の発展に見る観光資源の展開などについて、幅広く学習します。国内外の航空輸送の枠組みや制度の発展、航空産業の市場動向や国際間競争、航空産業と国内の鉄道産業などとの棲み分け、航空政策や空港政策などに関する経済理論と実務知識を修得します。また、規制緩和の産物として格安航空会社を生み出した功罪についても検証します。
    ホテルマネジメントテーマパーク論
    ホテル経営の環境整備、運営形態、財務、料理飲食部門、宿泊部門、ブライダル部門、コンベンション運営など、ホテルマネジメントの総体について、実務知識を修得します。あわせて、将来学生がホテル業に従事する際に必要となるホスピタリティを修得し、練達できるようにします。テーマパーク経営の収益性、テーマパークの文化としての存在意義、テーマパークが地域振興に及ぼすさまざまな影響について、東京ディズニーリゾートの成功例や数多くの国内の失敗例など、国内外の豊富な事例研究を通して具体的に学びます。




    卒業後に想定される職業は・・・

  • 観光局スタッフ
  • ツアープランナー
  • 観光エグゼクティブ
  • ツアーコンダクター
  • コンシェルジュ
  • 企画・調査・広報・宣伝スタッフ


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