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「博物館実習生模擬展示」開催のお知らせ

2017年1月25日

2017年1月25日(水)より2月6日(月)まで、学芸員課程4年生による「博物館実習生模擬展示 」を開催します。展示は美術班と歴史・民俗班の2グループに分かれ、展示を行っています。展示期間は短いですが、学生の授業成果をご高覧いただければ幸いです。

博物館実習生模擬展示屋外ポスター

 

 

展示室1:歴史民俗班 「お江戸と平成の結婚展」

江戸時代の結婚は、家同士のつながりを重視するもので民俗的要素が非常に強いものでした。明治から現代にかけて神前式やチャペルなどの宗教者が介在する結婚の形が広まり、多様な結婚のスタイルを選択するようになりました。例を挙げると、伴侶の自由や時世に左右されないという点です。江戸時代は武家諸法度で異なる身分同士の結婚は禁じられていました。また享保の改革の倹約令に代表されるように、結婚に使われるものが制限されるなど、結婚=贅沢の象徴とされていました。現在の結婚は、憲法によって婚姻の自由が認められています。また、このような政治による倹約令や縛りに左右されていません。

 

現在の結婚は、家同士のつながりから個人のつながりに変化するに伴い、個人の選択肢また価値観が多様化しています。江戸時代と現在の結婚を通して、結婚の意味と現在の多様性による選択の自由を知ってほしいと考えています。

 

歴史民俗班

 

展示室2:美術班 「心を包むもふもふ園~東西美術からみる生き物のかたち~」

1月も終盤にさしかかり、あっという間に2月に突入しますが、まだまだ厳しい寒さが続きますね。そこで私たちは見る人の心を温かくしたい!という想いから優しく包み込んでくれそうな「もふもふ」という言葉をテーマに展示を考え、ふわっとした愛らしい動物たちを集めて「もふもふ園」と名付けました。

 

この展示では動物たちを見て、ただ可愛いと癒されるだけではなく、是非解説と共に鑑賞をしていただきたいと思っております。西洋と日本における在り方の違い、また絵の中ではどういった意味や役割をもって描かれているのかといった、様々な動物たちの「かたち」を発見できるからです。いつもは深く考えずに見たり接している彼らに、こんな一面もあったのか!と見つめ直すきっかけになりましたら幸いです。

 

今回の展示では、実際その毛並みに触れることはできません。しかし、視覚を通して伝わってくるもふもふ感は、きっとあなたの心をぽかぽかと包み込んでくれることでしょう。どうぞ私たちの展示を心ゆくまでお楽しみください。

 

美術班

 

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