文学部
現代文化表現学科
副島ゼミ
文化は人間の表現活動の表れです。副島ゼミは、この表現として映画を扱います。 一本の映画作品を出発点にして、時代や民族、そして文化の風潮や時代精神に目を向け続けます。さらに、他の映画作品との比較、小説や音楽や舞台など他のジャンルの文化表現との比較を通し、「文化表現の本質とは何か」を自分なりに見つけていく。このプロセスを学び取ることが副島ゼミのテーマです。そして、一人一人の研究活動が足し合わされて全体が合計以上の成果を生み出せることを目標にゼミを運営しています。3年生の前半はディスカッションを中心に自分の興味を他者に説明し、それが研究の対象となるような知識と情報をたくわえます。
後半はそうした興味が学問研究の対象となるかを教員と検討し、卒業研究の方向性を確認します。4年生の前半は卒業研究のための基礎資料を収集し整理します。後半は卒業論文の執筆が中心。研究論文作成の苦労と喜びをしっかり味わってもらいます。大学は、専門の知識を修める場です。これがなければ大学生とは言えないでしょう。でも、副島ゼミではそうした知識の偏重（知識が第一）を認めません。知識の出発点にあって自分自身を支えるのは、あらゆることへの感嘆や感心を忘れない敏感なこころ（美的な感受性）です。美しさや素晴らしさを素直に感じそれを大切に扱える、そのような人間に育ってほしいです。
ゼミで学べることは？
文化は人間の表現活動の表れです。この表現として映画を扱い、他の作品と比較して文化表現の本質を見出すプロセスを学びます。
ゼミの特徴、雰囲気は？
映画好き、演劇、音楽、マンガ…などさまざまなタイプの学生が集まり、そうした多様性が、ゼミに不思議な彩りを与えています。
求める学生像は？
表現に関心を持ち、自分を表現することに意欲を持つ。そのような学生と一緒に研究をしていきたいと願っています。
受験生へのメッセージ
最終目標は、人間の表現意欲とその技術が「人間にとって極めて重要」であると知ることです。「豊かな心」というありふれた言葉を本当の意味で理解するこのゼミにぜひご参加ください。
副島 善道 教授
「空間」と「時間」の二つに疑問を持って研究を続けてきたので、趣味趣向もこれにかかわりが多いです。「日本百名山登山」、「日本全国JR全線乗車」、「日本全国一之宮神社巡り」、「江戸五街道徒歩旅行」…時間をかけて空間を体験することは、自分の研究の大切な礎です。
先生はどんな方？
「365日映画鑑賞」というキャッチフレーズをつけても過言ではないほどの大の映画好き。リラックマの愛好家で、可愛らしい一面もお持ちです。
印象深い活動は？
先生の詳しい解説付きで映画鑑賞をしたことです。また、オープンキャンパスに在学生として参加し、大学生活を紹介したことです。
ゼミの面白い点は？
ただ映画を鑑賞するのではなく、さまざまな視点から考察することにより、時代背景や文化について学べる点が面白いと思います。
ゼミの志望理由は？
「映像・映画が好きだから」という単純な理由です。長い間付き合っていく活動なので、自分に合うことを第一に考えました。
K.Nさん
高校時代は部活動をせず、アルバイトをしていました。現在の映画館でのアルバイトは、趣味にも専攻分野の内容にも直結していて、とても楽しいです。自分にとって貴重な社会経験を積める場になっていると思います。
