大学紹介

学長メッセージ

凛とした美しさと教養――それは世界への窓を開く

学長:笠原清志

跡見学園女子大学の起源は、学祖である跡見花蹊が大阪中之島に、父、跡見重敬とともに私塾を開いた安政5年(1858年)に遡ることができます。まさに日本における近代化が、始まろうとする前夜のことでした。明治維新後、東京に居を移した跡見花蹊は、明治8年(1875年)に神田中猿楽町に跡見学校を設立し、それが跡見女学校に継承され、現在の跡見学園女子大学の礎と成りました。

跡見花蹊の教育観には、日本文化に根差した教養の重要性、そしてそれに基づく「自律し自立した女性」の育成といった理念があります。明治という近代日本の黎明期に、このような先進的な、そして現在の日本にも通じるような女性観と職業観を持っていたことに、本学で教育、研究に携わる者として誇りを感じ、また責任の重さを痛感する次第です。

跡見学園女子大学は今年の4月に心理学部を創設し、文学部、マネジメント学部、観光コミュニティ学部を含め4学部8学科、そして大学院の2研究科を擁する中規模人文・社会系総合大学になりました。全学部における語学、情報、リベラルアーツ(全人格的教養科目)教育の重視、各種資格取得支援、そして海外研修制度の充実といった諸制度は、これから世界で活躍しようとする学生への強力な手助けになると思います。また、少人数のゼミ教育は学生の個性を育むだけでなく、人格の陶冶とコミュニケーション能力の育成に不可欠のものとなっています。

今日、従来の「目に見えるカリキュラム」だけでなく、「目に見えないカリキュラム」の充実が求められています。大学だけで学生を教育するのではなく、地域、社会、そして企業とも連携して多様な学びの場を提供していくということです。本学では、このような「目に見えないカリキュラム」を充実させるべく、外部諸機関との連携で学生を育て教育するインターンシップや地域連携なども積極的に行っています。また、実践的な外国語を学ぶために、イギリス、アメリカ、台湾、フランス、ドイツへの語学研修の場を準備し、学内では自由な英語会話を楽しむ「跡見英会話サロン」なども設けています。

教養とは、「いろいろなことを広く知っている」という意味ではありません。真の教養とは、「自らの内に自分を見つめるもう一人の自分を持つ」ということだと思います。そうすることによって初めて、凛とした美しさと教養、そして「自律し自立した」女性への第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。本学において、一生役に立つ知識、教養を身につけていただくことを祈念しています。