跡見学園女子大学の構内サクラガイドATOMI UNIVERSITY
野趣あふれる原種のサクラ 華麗なサトザクラ その他の園芸品のサクラ 構内MAP

一般に栽培される園芸品種の大半はサトザクラに分類されますが、それ以外にもヤマザクラやエドヒガンなどの特徴が強く現れる園芸品種が多く知られています。サトザクラ以外の園芸品種の代表はソメイヨシノで、現代では「サクラ」といえばこの品種を指す場合が大半です。また、ヤマザクラが基本となった園芸品種には花と葉のコントラストが美しい気品のあるものが、エドヒガンが基本となった園芸品種には優美な面影をもつものが多く含まれています。本学構内では、下に紹介する6品種(ソメイヨシノ、サノザクラ、イトザクラ、ヤエベニシダレ、ジュウガツザクラ、ヒヨシザクラ)をみることができます。サトザクラとはひと味違う美しさをご堪能ください。


ソメイヨシノ(染井吉野)
跡見No. 17,41〜43,45〜47,72〜74,78,144,146〜148
現代の桜の主役
現代では「サクラ」といえばこの品種を指すほど、最も広く植栽されるサクラで、江戸時代末期に江戸周辺でエドヒガンとオオシマザクラの間に生じたものと考えられています。花着きが非常によく豪華で、成長が早いことなどから、急速に全国に広がったサクラです。現在各地で植えられているものは最初の1本から増やされたクローンであるといわれています。


ヤマザクラ‘サノザクラ’(山桜‘佐野桜’)
跡見No. 132
佐野藤右衛門ゆかりの桜
昭和5年に佐野藤右衛門氏が京都の広沢池の周辺にあったヤマザクラの実生1万本から選抜した園芸品種です。花はそれほど大きくはなく、花弁はごく淡い紅色で12〜15枚ですが、花着きがよく美しいサクラです。学名上はヤマザクラの品種として扱われていますが、葉縁の鋸歯がやや伸びるなど、サトザクラまたはオオシマザクラの影響がみられます。


エドヒガン‘イトザクラ’(江戸彼岸‘糸桜’)
跡見No. 49,118
風情優しい桜
野生種のエドヒガンのうち枝が下向する品種で、一般的には「シダレザクラ(枝垂桜)」と呼ばれています。エドヒガンと同様、花は小型で、萼筒が著しく膨らんで壷形になるのが特徴です。古くから各地で異なる系統のものが栽培され、花色は変異があります。


エドヒガン‘ヤエベニシダレ’(江戸彼岸‘八重紅枝垂’)
跡見No. 137
‘細雪’に登場
イトザクラのうち花色が濃く八重咲きとなったもので、非常に優美な印象を受けるサクラです。萼筒はやはりイトザクラと同様、壷形です。京都の平安神宮がこの品種の名所として有名で、谷崎潤一郎の「細雪」や川端康成の「古都」にも美しく描写されています。


ヤマザクラ‘ヒヨシザクラ’(山桜‘日吉桜’)
跡見No. 7,65
日吉神社に発祥
滋賀県大津市の日吉神社境内にある原木から佐野藤右衛門氏によって増殖された品種です。花は淡い紅紫色で小輪ですが、花と同時に展開する紅茶色の若葉との対比が美しく、品のあるサクラです。枝が上に向かって伸びるため、スリムな樹型であることも特徴です。


コヒガン‘ジュウガツザクラ’(小彼岸‘十月桜’)
跡見No. 138
秋と春に二度咲く
秋に花が咲くことで有名な園芸品種で、10月頃から秋の青空のもとに可憐な淡紅色の花が咲きます。冬も数は少なくなるものの咲き続け、春に再度多く開花します。花弁は細長く10〜15枚程度、マメザクラとエドヒガンの種間に生じたものと考えられます。


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