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跡見学園女子大学 庶務課

〒352-8501
埼玉県新座市中野1-9-6
TEL.048-478-3333

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人文科学研究科 日本文化専攻 〔修士課程〕


日本文化を深く探究した力をもって、社会に貢献できる専門的職業人を育成します。

Atomi Graduate School of Humanities

 東西古今の様々な文化から影響を受け、独自の文化を形成してきた日本列島の文化を研究するには、眼を絶えず世界に向けながら、個々の研究主題を深化させる必要があります。また、北は北海道から南は沖縄諸島までの、列島個々の地域に展開した独自の文化を解明することで、日本文化研究をより豊かなものへと深化させます。この研究成果をもって地域社会と国際社会に貢献できる力を養います。また、首都圏内の大学院で日本文化を対象とした専攻は稀少ですので、首都圏地域に対しても研究の成果を還元します。修了後の進路としては、大学院博士課程・博物館・資料館・史料館・教員・一般企業などへ、それぞれの2年間の成果をもって進んでいます。

履修指導及び研究指導

大学院では、春学期・秋学期の各セメスターごとの講義科目「通論」・「特論」と、1年間通年の演習科目「日本文化演習」とがあります。指導教員の「日本文化演習」を2年連続して履修し、専門的な指導を受け、修士論文を作成します。講義科目の内の「通論」には、4領域にわたって5科目が設けられ、すべてが必修です。また、「特論」には4領域に限らず、東洋思想特論や比較文化特論を含めた、様々な科目が用意されています。このなかから6科目12単位以上を選択履修することで、日本文化を広い視野から考察できるようになっています。知識の裾野を広げながら、専門的な研究に専念できるようなカリキュラムが用意されているのです。

専任教員
教授 泉 雅博 日本社会史通論、日本社会史特論、日本文化演習(社会史)
教授 岩本憲司 東洋思想特論
教授 倉石あつ子 民俗学通論、民俗学特論、女性史特論、日本文化演習(民 俗)
教授 奈倉哲三 日本思想通論、日本思想特論、日本思想史特論、日本文化演習(思想)
教授 矢島新
日本芸術通論、日本芸術特論、日本美術史特論、日本文化演習(芸術)
准教授 植田恭代
日本文学通論、日本文学特論、日本文学史特論
開講科目
日本文化演習[思想]
配当:
1・2年次
単位:
各4
担当:
奈倉哲三

 戊辰戦争期に上野寛永寺で記された「寛永寺記」原本を解読する。戊辰戦争期を含む、日本近世から近代への転換について、理解を深め、自己の研究課題をより広い視野から捉えていくことができるようになることを目的としている。史料中の人物・事項について、予め各自調べたことを報告、そのための多くの資料を前もって読み込み、各自質問を用意する。それらについて質疑応答し、史料についての認識を深めていくとともに修士論文作に 関わる報告を求め、指導する。

日本文化演習[芸術]
配当:
1・2年次
単位:
各4
担当:
矢島新

 日本の美術史学を築きげた先学の業績を振り返ることにより、現在の学問的課題を把握し、受講生自身が新たな課題を見つけ出すことを目標とする。少数のテキストを精読するのではなく、なるべく多くの論文や著作を読み込む。時系列に従いながら、日本美術史の成立に大きな役割を果たした論考について、その意義を考えていく。美術史以外の領域を扱う広義の日本文化論に類する著作も随時取り上げる。

日本文化演習[民俗]
配当:
1・2年次
単位:
各4
担当:
倉石あつ子

 民俗学は聞き取り調査資料を第一義の資料とし、その蓄積資料を検討しつつ研究を進めてきたが、写真・絵画などの資料から今まで見えなかった資料が探し出せる。特に女性にかかわる資料としてどのようなものが民俗学的に活用できるかを考える。さらに、民俗資料調査の方法も実践を通 して検証していくこととする。

日本文化演習[社会史]
配当:
1・2年次
単位:
各4
担当:
泉雅博

 列島(日本)文化を民衆世界の歴史的考察を中心にして究明する。16-19世紀の時代は手付かずの史資料の宝庫であり、厖大な史資料が現在に伝わっている。国家や階級、封建制、農奴制などという歴史学上の理論概念を安易に用いることを極力排除し、具体の世界へ厖大な史資料との格闘を通じて肉迫することによって、民衆の生活や生業、あるいは遊楽のあり方などを問う。

日本文化演習[文学]
配当:
1・2年次
単位:
各4
担当:
石井正己

 『古今集』に始まる勅撰和歌集に代表される王朝和歌には、現代日本人にまで通ずる季節や恋愛に対する感性がよく示されている。それを最も集約的にまとめたのが、藤原定家の編んだ『百人一首』である。この授業では、『百人一首』によって王朝和歌の伝統と表現を学びつつ、古典文学研究の意義と方法を考えたい。古典文学を専攻する人だけでなく、広く人文社会系の研究を進めようとする人の学びの広場にしてみたい。

日本思想通論
配当:
1年次
単位:
各2
担当:
奈倉哲三

 日本文化を思想の面から通観する上で、祭祀と民衆信仰の展開に的を絞って講義する。古代国家確立期・中世社会成立期・近世国家確立期・近代国家確立期の四大変革期に、祭祀はどのようなものへと変貌したか、民衆の信仰といかなる関係にあったかを講義する。

日本芸術通論
配当:
1年次
単位:
2
担当:
矢島新

 中国美術と比較した場合、日本美術には造形としての純粋さを追い求め過ぎない傾向が顕著であるように思われる。この授業では完璧をめざさない傾向を「素朴」という言葉で表現し、その歴史的な変遷を追うことで、日本の文化や美術の本質を考える。

民俗学通論
配当:
1年次
単位:
2
担当:
倉石あつ子

 民俗学の成り立ちを紹介しながら、民俗学とはどのような学問かを検討する。柳田国男によって創立したとされる民俗学の成立過程を見ることにより、民俗学の研究対象・方法論・成果等についてみていく。福田アジオの3期分類に従って民俗学の成立過程を見ていく。

日本社会史通論
配当:
1年次
単位:
2
担当:
青木隆浩

  近代科学の導入や工場化,それらに伴う都市化と人口移動,地域コミュニティの解体と再編,家族経営の変化などは,近現代日本の社会や生活に大きな影響を与えてきた。既存研究は大企業や各時代の先端的な産業,それらに従事してきた労働者に関心を集中させてきたが,この授業ではより広く社会を見渡すため,中小企業や伝統産業,農家副業,出稼ぎなどに目を向ける。

日本文学通論
配当:
1年次
単位:
2
担当:
植田恭代

 文学作品は、和歌や物語など、その様式の種類によって説明されるが、それらのジャンルが最初から歴然としてあったわけではない。時代をこえて読み継がれてきた古典文学を中心に、作品それぞれの側からその分類・整理されるジャンルをいまいちど見直し、大きな観点から日本文学のとらえかたを考えていくことをめざす。
最初に日本の文学がどのように分類、説明されるのかを考え、韻文・散文からいくつかのジャンルをとりあげて、具体的な作品を検討しつつ考えていく。

日本思想史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
奈倉哲三

 日本文化に対する院生個人の研究課題を広い視野にたって位置づける上で必要な、日本思想史上の研究文献・資史料を読み込み、自己の研究課題を大きな視点から捉え返し、論じる力をつけることを目的とする。最初に履修生各人の研究課題にとって関連性の深い思想史上の研究文献・資史料を相談の上、確定する。毎回、履修生一人の研究文献・資史料についての学習購読を行っていく。履修生は各回の購読部分について批評的解説を加え、履修者全員の読後感を披露してもらったうえで、講義を行う。

東洋思想特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
岩本憲司

 中国の緯書に関する基本的知識およびその扱い方を修得する。日本の文化に多大な影響を与えながら、ほとんど知られていない、ユニークな緯書の世界を、様々な角度から解説し、その日本文化研究への応用の道を探求する。

日本芸術特論
配当:
1年次
単位:
2
担当:
矢島新

 文字と絵の関わりをはじめ、日本美術史上のいくつかの問題を取り上げて、日本文化のオリジナリティについて考える。文字と絵の関わりをメインテーマに、美術と作り手に関する考察など様々な事例を取り上げながら、日本美術のオリジナリティについて多面的な考察を加える。賛や詞書などを読み解く演習も交えたい。

日本美術史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
矢島新

 日本の古代から中世にかけての美術史は、宗教美術を中心に展開した。近世の宗教美術については従来軽視されがちであったが、近年再評価の機運が高まっている。宗教美術に特有の問題点を整理しながら、その日本的なあり方について理解を深めたしい。なるべく多くの画像を提示しながら、宗教美術に特有の問題こついて、作品に即して考えていく。

日本芸能特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
表きよし

 日本の古典的芸能が現在にいたるまでにどのような過程を経て発展してきたかを、能を中心としながら考察する。観阿弥・世阿弥父子によって能が大成されて以来、能は時代の変化に巧みに対応しながら生き延びてきた。各時代に能がどのような環境で上演されていたか、役者はどのような状況の中で活動していたかを様々な史料に基づきながら検討することにより、人々と芸能の関わりを明らかにしていくことを目標とする。

民俗学特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
倉石あつ子

 民俗学で使用する、あるいは蓄積されている資料の収集はフィールドワークによる。フィールドワークの方法と、収集資料の還元方法の一つである民俗誌作成の基本を検討する。また、受講生にフィールドワークを行ってもらう。フィールドワークとはどのように行うのか、手順・聞き上手・話させ上手になる工夫を検討する。また、得た資料をどのようにして社会的還元を果たしていくかについて、検討・実施する。

女性史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
倉石あつ子

 民俗学では学問の草創期から、女性にかかわる問題を取り上げ、多くの研究成果の蓄積がみられる。この特論では、民俗学の女性研究の研究史上テーマとされてきたいくつかの論点(主婦と嫁、女性と信仰、女性と介護、育児・・・)の中から、一つのテーマを取り上げ、社会的背景とのかかわりや変化、現在の在り方を検討する。古いと思われる問題も、現在の女性たち(最終的には自身)の抱える問題と繋げ合わせて考えることにより、視点は広がり、新たな民俗学的テーマとして研究を深化させていくことができる。

日本社会史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
青木隆浩

 特定の他人に被害を与えるわけではないが,何となく不良行為として禁じられていることは少なくない。未成年者の喫煙・飲酒はその典型であり,他に盛り場への出入りやナンパ,立小便などがこれに相当する。この授業では,それらの事例を具体的に示しつつ,不良行為へのまなざしや規制の過程について考察していく。

文化人類学特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
渡邊欣雄

 今年度の講義テーマは「続・世界のなかの沖縄文化」。沖縄はたんに東アジアの歴史・文化の交差点にあっただけでなく、世界の特定地域を越えた文化特徴を保持してきた地域でもある。それだけにこの百年、学際的な多くの研究が沖縄を舞台に蓄積されてきた。今年度は文化人類学の理論を用いて、グローバルかつローカルしたがってグローカルな文化理解のために沖縄文化を通して世界的な人類文化の理解を試みる。

日本文学特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
植田恭代

 紫式部とその作品をとりあげて、作家とそれぞれの作品についての理解を深めるとともに、日本の古典文学研 究のありかたをも考えていく。具体的には、作家紫式部を紹介したのち、『紫式部集』『紫式部日記』『源氏物語』をとりあげて検討する。和歌と散文の諸相から、私家集、日記、物語という文学の様式、さらに は作家と作品の関係についても考えていく。

日本文学史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
山田有策

 近代文学において、文語体から口語体へと組み替えられていくプロセスの中で作家たちがいかにそれを試み、自らのものとしていったか、そして、それによってどのような文学のスタイルを創出していったかを追尋し、そのメカニズムを明らかにしていく。

日本文学史特論
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
植田恭代

 日本における仮名文字の成立は、はやく女性たちの文学活動を可能にし、平安時代には宮廷社会を舞台とするさまざまな作品が生み出された。それらは、さらに後世の人々たちに享受され、新たな文学をも生み出していく。その展開こそ、文学と日本人の心のあゆみにほかならない。ここでは、日本文化の源流のようにみなされることの多い『源氏物語』の場合から、考えてみる。

比較文化特諭
配当:
1・2年次
単位:
2
担当:
及川茂

 日本とフランスが文化的な交流を持った経緯を、歴史的に概観する。日本とフランスが直接的な交流を持ったのは1858年の日仏修好通商条約締結以降であるが、江戸時代においても、マリー・アントワネットは、オランダを通じてヨーロッパへ渡った質の高い漆器をコレクションしていた。幕末には徳川幕府がフランス政府の援助を得て、横須賀造船所、横浜フランス語研修所などを建設し、やがて明治以降、フランスへ留学する芸術家が輩出した。一方フランスからジャポニスムの国、日本を目指す人々もいた。このような諸相を文化的な面から考察する。