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ご挨拶

改革の成果を再評価し
全教職員が一体となってよりよい学校を作り上げます

跡見学園中学校高等学校校長 山崎一穎

 校長に就任以来、私は新たな跡見学園中学校高等学校の創造に向けて、改革を推進してきました。

 改革の柱としたのが、「生徒一人一人の個性を重んじ、面倒見の良い教育を通して、受験体制へシフトする」というものです。

 まず、中学1年はこれまでの6クラスを1クラス35名の8クラス編成としました。同時に中学全学年で7時限目を「中学補習」に充て、定期考査後につまづいた20名を指名。学習の遅れを取り戻すとともに、日頃からの学習習慣を身につけることを狙いに、各教科でテーマを決めてグループによるきめ細かい指導を行いました。この結果、中学1年では、補習参加者全員が次回の考査で点数がアップするなど確かな成果が現れています。

 今年度からは、英語力上位層および昨年度から導入した高校帰国生入試で入学した生徒を対象に、高校1・2年で英語の特別クラスを設置しました。ネイティブスピーカーの教員によるレベルの高い授業を行い、生徒のモチベーションアップと学力のさらなる底上げを図ります。

 また、中学2・3年生では夏休みに英語夏期集中コースを開講。20時間の集中授業により、英語を読み・書き・話す能力を徹底的に鍛えます。英語力に一層磨きをかけるため、福島県にあるブリティッシュヒルズでの2泊3日の研修も計画中です。こうした英語教育の成果を図るため、英語コミュニケーション能力を測定するスコア型英語テスト「GTEC」も必修としました。さらに、中学1年から高校までの生徒の学習成績の推移を分析し、的確な進路指導につなげるためのシステムも導入しました。

 このような本校の新しいカリキュラムを、保護者に理解してもらうとともに、社会に広く発信するため、ホームページ上で各教科の狙いや達成目標を示した「シラバス」も公開しています。

 個から集団づくりへの第一歩として、コミュニケーションスキルアップを目指すことも、改革の柱の一つです。そのために、中学・高校の全学年で4~5月にクラス担任による全校一斉面談を実施しました。今年度からは、教師と生徒のコミュニケーションをより緊密にするため、10月にも面接週間を設けました。

 こうした改革を進めながらも、本校では文化祭や体育祭、修学旅行などの学校行事、および校外学習は従来通り実施しています。これらは、跡見学園の基本理念である全人教育を支えるものである、人格形成を図るのに欠かせないからです。

 このように、さまざまな改革を実施し、そのなかには前述した中学補習のように一定の成果を得たものも見られます。しかし、校長就任から3年を経た今、改めてこうした新しい取り組みをきちんと評価し直し、次のステップへとつなげていくことが重要です。

 また、ここまでは私が率先してリーダーシップを取って改革を進めてきたわけですが、すべての教職員が一体となって、学園の進むべき方向を理解し、情報を共有していくことが何より重要です。そのためにも、教職員との連携をより深め、より良い学校づくりに向けて尽力していきたいと思っています。


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