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新年のご挨拶

さらなる発展に向け、
中学校高等学校は改革に取り組んでいます

跡見学園理事長 跡見純弘

皆様、新年おめでとうございます。

昨年は、年金問題、参院選での野党圧勝、突然の首相交代劇、テロ特措法問題、与野党を含めた政局の混迷など、国会周辺は慌しい動きの一年でありました。

学校関係では、予想もしていなかった麻疹(はしか)の流行により、多くの学校が休校を余儀なくされました。本学園ではこれが拡散せずに済んだことは誠に幸いでありました。

学園の昨年一年をふりかえりましても、短期大学部の閉学、同西館校舎の取り壊し~新棟の建設、中学校高等学校長の交代など、めまぐるしい動きのあった一年でありました。

中でも、半世紀以上にわたりわが国の女子高等教育に確固たる地位を築いてきた短期大学部が、最後の卒業生を送り出し、文部科学省の廃止認可により正式にその幕を下ろしたということは、大変感慨深いものがありました。

今年は、女子大学については、いよいよ9月に9階建の新棟が短大西館跡地に完成し、10月からは大学の3年生が茗荷谷の地に集うことになります。本学園にとっては、デュアル・キャンパス、すなわち茗荷谷キャンパス・新座キャンパスという2つのキャンパスを備え、永年の懸案であった東京に拠点を構える女子大学としてのスタートの年ということになりましょう。6月には東京メトロ副都心線が開業し、志木駅と渋谷駅が1本に繋がり、さらに数年後には東急東横線との相互乗り入れも開始されるとのことで、地の利も良くなり大学の評価も高まるものと思います。

一方、長年にわたり中学校高等学校の教育に尽力いただき、心ならずも校長任期を1年残して3月末に退職された平井前校長が昨年7月23日に逝去されましたことは、まことに悲しく残念なことでありました。改めてご冥福をお祈りいたします。平井校長の残任期間は、前女子大学長で教学担当常務理事の山﨑一穎文学部教授が引き継ぎました。

山﨑新校長は、就任以来、中学高校の改善・改革に積極的に取り組み、早速、来年度中学一年生の8クラス運営、数学・英語の補習の義務付け等々、必ずしも満足とは言えぬ大学受験状況の改善対策を次々と発表しています。この改善策の実現を確実なものとするため、本年4月以降も同校長に続投願うことが必要と判断し、昨年末の理事会に諮りその承認を得ております。

 ご承知のように、教育再生会議において「ゆとり教育」の見直しが昨年1月に第一次報告として提言され、現在、公立中学校の学力向上を目指して主要教科の授業時間数を増やした新しい学習指導要領の改訂が進行中であります。このような潮流の中にあって、中高一貫教育にも取り組み始めた公立中学校と同じことをやっていたのでは、私立の中学高校は生き残れません。一歩も二歩も先をゆく諸制度・カリキュラム等を絶えず追求する必要があります。

昨年のご挨拶でも申し上げたように、改革は、一つの形が整ったからといってこれで終わりというものではありません。これからも学園関係者が一丸となって改革に臨み、学園全体がさらに活性化し、社会的評価もますます高まることを期待いたします。

学園の明るい未来へ向けて、皆様のますますのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。


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